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17.≪みんなと仲良くは、ウソ≫
ここで白状します、
これまで『みんなと仲良く、楽しく、過ごしましょう』、と再三、言ってきましたが、
本当は、こんなのは有り得ません、あまりに希望的過ぎる幻想です。
人間にはいろいろなタイプ、性格の人がいます。みんなと仲良くできるはずがないと思いませんか、当たり前です。
世の中、みんな自分と、遺伝子を始め、知識、経験、環境、資産、両親の経歴や性格、その他、全て同じはずはないのです、と言うことは全然別世界の人種もいるはずです。所詮、物理世界では人間は不公平にできています。
あなたの近くにも、右と言えば左を向く人、山と言えば海に向かう人、人と仲良く、と言っているのに、いじめや喧嘩に走ったりする人もいます。様々です。
人を攻撃したい人、人を苦しめたい人、人の不幸を見て喜びたい人、こういう人たちが同じ空間に生きています。こういう人たちと幸せに暮らせる訳がないのです。
いくら話合っても、いくら幸せを説明しても分かり合えません。
そして、仲良くしようとすればするほど、苦悩の世界、カオスの世界に引きずり込まれます。そして神経が、生活が、人生が、ズタズタになってしまいます。これが、人間世界の裏側です。折角の人生、裏側で生きることは無いのです。
相手を貶めることのみが喜び、生きがいという『けもの人』や、時々イイ子になる『さまよい人』もいます、多くの人が含まれます。『けもの人』の中には許されない思考をする『悪魔人』も含まれます、まぁ、稀にその世界から脱出する人もいるらしいですけどね。『しあわせ人』はごく少数です。
トンデモナイ考え方の人が現実に、この世界にはいるのです、実際問題、信じられませんでしたが、私の人生の中でも何人かのそういう人たちと遭遇しています。客観的には、有り得ないと思われる人々です。不思議ですがいるのです。
ダメ押しです、人間ならだれでも幸せを志向している、これは有り得ません。
そういう人ばかりではない、これが現実です。
真に『幸せ』を望むなら、この大前提からがスタートです。
そして、仲良くするためには三つ条件があります。
『思い』、『距離感』、『敬意』です。多くの人は欠落しています。
まず、『仲良くしよう、大事にしよう』という『思い』です。仲良くなるには、言葉ではない、『思い』です。『仲よくしよう、大事にしよう』という『思い』で、当然言葉や挙動、行動は変わって来ます。
次に、『距離感』、多くの人には、踏み込んで欲しくない心の領域があります、それを意識しなければ、永遠に仲良くはできません。たとえ夫婦でも、距離感が必須です。人間には『個』の領域と、『共に』の領域があります。それを理解できない人も多々います。『距離感』は人により大きく異なります。
そして、相手に対する『敬意』、人間はどんな人でも自尊心で生きています。人は自尊心が無ければ生きて行けません。相手に対する『敬意』は相手の自尊心と両立します。見えないけれど相手を擁護します。
『仲良くしたい、大事にしたい』と思う『思い』で、人は変わります、変われます。
まぁ、『けもの人』はさておき、『さまよい人』も、あなたを見て変わります、きっと。その純粋な『思い』から『仲良く』のスタートです。
たとえ、たった一人でも信頼関係が構築できたなら、きっとその周囲にまた、同様の人たちが集まってきます。それが幸せの輪、です。多くの人は、心のどこかで、そういう信頼関係を望んでいます。ひょっとすると、あなたも?
もし、そうでないなら、人間の組織社会に染まり過ぎて、自然界の素直さ、正直さも無くしてしまったのかも。人は元々、自然界の民なんですが。
そしてその未来には、安心してリラックスできる、満ち足りた、憩いの、幸せの空間が待っています。こちらもまた真実です。人間世界も捨てたもんじゃあ無いんです。
幸せの波長は溢れています。安心してください。
折角の二度と無い人生、仲良く楽しく幸せに生きましょう(H/P 書窓けやき通り)