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アボカド窓便り


日当たりのよいキッチン窓で、
水栽培を楽しむことがあります。


以前の住まいの
ご近所さんだった、カナダ人女性。
彼女から 「カナダ風・アボカドサラダ」 の
作り方を教えてもらったことがあって、

その時に聞いた、
「種から、アボカドを育てる方法」
それをたまに、実践したくなって。


ご存知かもですが、

調理後に残ったアボカドの種――の
付着している果肉などを取り去って洗い、
半分ほどが水に浸かるよう
左右に、つまようじをさします。

あとは時々、水を替えるだけ。 

種が割れて、透明感のある
きみどり色の新芽が顔を出します。

ひと足先に、栽培していた分。


「この時を待ってました~」とばかり
ぐんぐん伸びています。

もう、土に植えてあげなくてはね。
――そんな頃合い。


ちなみに、

(種の)とんがった方から、芽が出るので、
そちらを上にして固定。
平らな方からは、
根が出てきます。


そして、アボカド 1号 ↓
(初期の頃に、水栽培したもの)


おだやかな秋日、
リビングから、デッキに移動させたので、
外光と新たなアングルで目に飛び込んできて、

そのたびに、ハッとさせられる、
青々しさ。ハツラツとした存在感。

冬の低温(室内でも夜間の)に
枯れそうになりながらも、春がくるたび
ミラクルな復活を果たし、想定外に
大きく育ちました (十数年位)。

その強くて、しなやかな生命力を
目の当たりにし、これは、まぎれもなく、
元氣を分けてもらえるやつだわと。。


まさに、アボカドは、

「世界一栄養価の高い果実」として、

ギネスブックにも登録されているとか。
それを知った時は結構ビックリ。世界一って、アナタ・・・

血液サラサラ効果が、すこぶる高いのも
フルーツでありながら、珍しいことだし、
疲労回復(ビタミンB群)なんかにも
打ってつけの果実だそうです。



ところで、

水栽培の場合、
実がつくことは、ほとんどなく、
観察や観葉を楽しむのみ、になります。

とはいえ、目と鼻の先で、
日々、その成長を観たりするのは、
小さな奇跡の目撃みたいな、シンプルな喜びがあります。

小学生に戻ったような驚きや、新鮮な気づき。
あるいは、言葉以前の、まったく優劣のない
生き物同士のそれとない交信・・・

それは、また、

秋の散光がうつろう窓辺に届く、
日ごとの、半分透きとおった便り。
そんな風にも感じるのです。


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お読み下さり、ありがとうございます。


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