令和六年 一月
檜原神社
新年の始まりは、三輪からだった。
誕生日祈祷のご奉仕をいただけるとのことで
参拝したかったのだが、問題は時間。
行ったからには登拝したい。
始発で出れば登拝は可能だが、下山してからご祈祷時間の締切まで殆ど時間がない…。
汗だくプルプルの脚でご祈祷を受けるのは避けたい。
かと言って、ご祈祷が先の場合、登拝の受付終了時刻に間に合わない…。
一日につき、どちらかしか無理だが
どちらも選択したいし、新年の神宮にも行きたい。
宿の空き状況や新年の登拝開始日の問題諸々
(ご祈祷は新年早々から受付されているが、登拝は日にちが遅い)もあり…
三輪(ご祈祷)→伊勢→三輪(登拝)
という謎ルートしか叶えるすべはなかった。
むちゃなルート…と思いながら
まぁ何とかなるだろうと、旅を開始。
三輪は快晴。誕生日祈祷を受けて、せっかくなので元伊勢と呼ばれる檜原神社へ。
この後、伊勢へ向かうので不思議な気分。
豊鍬入姫命のことを思ふ。
ほんのすぐ裏だと思って、ご祈祷のままスーツでパンプス姿で山辺の道を歩いたが、パンプスで来るような道ではなく、あっという間に夕方に…。
参拝が終わったとともに、神社は終了時刻を迎え
すっかり誰もいなくなってしまった。
来た路をパンプスで戻る元気もなく、茶屋で現実逃避の粕汁をいただく。温まる💭
三輪まで歩いて戻らねばならないので
道と方角を茶屋の女将さんにお尋ねしたら、居合わせたご近所の方が、途中の古墳までトラックに乗せて下さるとのこと!
(古墳、バス停みたい…)
たくさん御礼を言って古墳で、ブンブン手を振って
さよならした。
夜の大神神社を参拝し、翌朝伊勢へ向かった。
駅に座布団があるの、やさしみを感じる。
まひるの瀧原宮
事前にお約束をして
日がある時間の瀧原宮にてご祈祷を受けた。
朝日を浴びて、すばらしい時間だった。
前回、真っ暗だったので、日の光があるだけで涙が出そうなくらいに嬉しい!
道の駅で、荷物を預かっていただき参拝し
戻って、ランチに伊勢うどん。
瀧原宮が大好きだと言うと、売店のおじさまがコーヒーをご馳走してくれた。
この歳までここでずっと商売をさせて頂けるなんて
ほんとうにありがたいし、瀧原宮の神さまのおかげやから、毎朝目の前の駐車場を端から端まで掃除してるんやー。と仰っていた。
他にも色々お話きかせていただき、コーヒーまでご馳走になったので、三輪で買ってきた菓子みむろを御礼に差し上げ、手をブンブン振ってお別れ。
よるの月夜見宮
お正月の伊勢神宮は、夜まで参拝ができる日がある。
この日は、夜の月夜見宮の参拝をたのしみにしていた。
朝から歩きどうしで
閉門の時間も迫り、少し焦っていたのかもしれない。
夜の誰もいない月夜見宮でひとり玉砂利に足を取られ
ずべんと転倒。軽傷を負う。
お宮を穢してはならない!と慌てて手水でお清し
月夜見宮を後にした。
明日の三輪は雪の予報。
脚にはケガ。
走り回って前ばかりみていないで、心を落ち着け自分の足元を見よ。
ここでゆっくりしていけ。と言われたようだった。
ケガについても、因縁を祓っていただいたということで
よいケガであるとのこと。
よいケガってあるんだ💭
御礼を申し上げて、登拝を諦め伊勢でゆっくりすることに。
葛原岡神社と銭洗弁天から白山神社へ
ある日、弁財天さまが現れた。
じっと見守って下さっているようで
どうも気になり、鎌倉へ向かった。
産道をくぐり、あらたに産まれた気持ちで
夜明けの静かな時間に灯りをともす。
蛇の脱皮の時間だと思う🐍
ここは銭を洗って増やすような場所ではない。
清浄となった銭は、世の為人の為に廻るのだとおもっている。
更に上の葛原岡神社から降りてくるのです。
その帰り。
ふと地図をみていて、白山神社に目が止まる。
ちょっと遠いけれど、行ってみたらば
派手さはない静寂を湛えた境内で、地域の氏子さんが気持ちを持ってお祀りされている様子をひしひしと感じる、すばらしい神社だった。
気にいってしまって、何度か足を運んだ。
(行かれる方は、トイレは済ませてからどうぞー!)