ハンターカブ(CT110)のフロントフォークオイル交換とその他諸々
前回フロントフォークのオイルを交換したのは2018年春。もう3年をすぎたので交換することにした。その間の走行距離は4,600km。
そのときはフロントフォーク下側にあるドレンボルトをから古いオイルを排出して、フォークトップから新しいオイルを入れるというスタンダード(?)な方法で交換を行った。
2枚の写真は2018年のもの
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今回はフロントフォーク周りを掃除するためフォークを車体から取り外して作業を行う事にした。
ハンターカブのフロントフォークはスプリングが外にあるタイプ。フォークブーツをめくるとスプリングが見える。
フォークを外し次に取り付けるとき内部にスプリングを持たないフォークが縮んでしまうので取り付けが大変。ヘッドライトステーを兼用したフォークカバーが邪魔をしてフォークをトップまで引っ張り上げれない。今まではトップブリッジを外してヘッドライトステーをずらしてフロントフォークを上まで持ち上げていた。
サービルマニュアルに記載されている方法は・・・長いネジを用意してフォークトップにねじ込んで引っ張り上げる。
長いネジ・・M10X1.5Pのネジを用意せよとのことだが、フォークトップのネジはM10ではないが、一巻きほど引っかかるので引っ張りあげることができる。フォークトップは細めネジ(ピッチ細かい)、細めネジの長いものはそんじょそこらでは売っていない。
M10ネジはホームセンターで売ってる。長さ150mmまでしか六角頭ボルトがなかったので200mmの全ネジとナットを仕入れた(@162)が150mmでもよかったか・・・。
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ところが・・・
タイヤとフロントフォークを外して軽くなったステリングヘッド、なんだか引っかかりがあることに気づく。見なかったことにもできたが次いつバラすかわからんのでこの機会にステムベアリングをオーバーホールする事にした。
オーバーホールのためあちこちバラすので邪魔者のヘッドライトステーも取り外すことになり、結局ネジ(M10X200mm)がなくともフォークを引っ張りあげることができましたとさ・・・。
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フロントフォークオイルの交換
外したフォークは逆さまにして古いオイルを抜く。そしてシール周りに溜まったダストを掃除。オイル漏れなどを確認。
少しサビの出ているスプリングも綺麗にする。
インナーチューブもたいがいだが、これ以上は綺麗にならない・・。
サービスマニュアル指定オイルはホンダATF。今回使用するフォークオイルはモトレックス7.5番(ブレヴァの残り)。前回はスズキの10番。規定量、片側130mlを入れて何回かストロークさせておく。
動きはまあまあ問題なし。インナーチューブを回転させていい塩梅の箇所にマーキングしておく。組み付けの時はその位置で。
ええ加減新しいの(もしくはまともなフォーク)に交換しろよ・・・とはもう一人の自分の声。
ちなみに・・調べてみるとホンダATFは動粘度指数比較でフォークオイル15番相当。動粘度比較ではなんとも言えないところだが。
柔らかすぎたら抜いて入れ替えれば良いだけのこと・・。
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ステアリングヘッドのオーバーホール
配線を全て外してヘッドライケース、トップブリッジ、ハンドルを取り去る。
トップのネジを緩めるとステアリングステムをフレームから抜くことができる。
スチールボールが転げ落ちるのでウエスなどで受ける。ボールの数は上下各21個だ。
各部を分解して掃除する・・・がピカピカにはならない・・。
トップコーンレースにムシれ(腐食?)を発見。古代文字みたいに見えるのは俺だけ。磨いて再利用。これで十分。
グリスを塗ってボールをステムにひっつける。フレーム側レースにグリスをタップり塗って組み付ける。アッパー側もボールをセットしておく。
トップコーンレースを入れてナットで締め付け。
軽く締め付けてから1/8回転戻し。
ステリングヘッドの動きを確認する。
フロントフォークを入れアンダーブラケット側を固定、ヘッドライトステーをセットしてからトップブリッジを組み付ける。ヘッドライトカバーは仮組み。
この後フロントフェンダー、フロントホイル諸々をセットする。何も仮組み状態だ。
さらにハンドル、ブレーキワイヤーなどセット後、フロントフォーク関係のネジをぜ〜んぶ緩めてサスをストローク・・・・。
そして
①フオークトップのネジを締める。
何回かサスをストロークさせる。
②アンダーブラケットのネジを締める。
③アクスルシャフトを締める。
④フェンダーのネジを締める。
要はフロントフォークの一番落ち着きの良い場所でねじ止めする。フロントフェンダーはスタビライザーみたいな感じなんで最後にネジ締める。
ハンターカブの場合そんなに代わり映えしないけど気持ちの問題。
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外した配線周りを元どおりにする。コネクターの絶縁チューブ、カビか何かわからんが汚い・・。
クリナースプレーで綺麗にする。
配線接続、キーオンで電気周り動作確認。その後エンジンをかけて再度確認。
無事元どおりになったようで一安心。
翌日試走。
前回の#10と比較してフロントのツッパリ感が消えていい感じ。ギャップに突っ込んでもサスがちゃんと仕事してるので突き上げなし。
ステリングヘッドの動きもスム〜ズ♪
今回の試走はちょこっと走っただけなので今度しっかり走って具合を確かめるとしよう♪