No.72 実は、失敗よりも、その後の姿を見られている?
質問者:今は、社会の失敗を許さない風潮が濃く、失敗を恐れるあまり、人は、結果のわからない行動は、しにくくなっています。
それではいけない、と知りつつ、一歩を踏み出す勇気が、どうしても持てない30代男性。
Q:成功者と言われる人は、「失敗を恐れるな」「行動しないことこそが最大の失敗だ」と言われます。
ですが、失敗者のたたかれ方を見ていていると、怖くて、とてもじゃないけど…
何かアドバイスを頂けますか?
A:私の例でお話ししましょう。
私は、今年で33年、会社経営をしています。
ですが、実は、徐々に成長することで、社長タイプになったというよりも、社会に出てすぐの23歳の頃から、将来、社長になる人間に見えていたようです。
どういうことか、ご説明しましょう。
ある大会社さんと仕事をさせて頂いていましたが、トラブル続きで、何度も何度もお詫びをしに、その会社を訪問していました。
ある時、社長さんからまた呼び出しを受け、怒られるんだろうな、と思ってうかがいました。
すると、その時は、お叱りでなく、「あなたは、将来、社長になりますよ」と言われたのです。
なぜか?
トラブル続きで厳しく怒られてばかりだと、普通は、逃げてしまいます。
ですが、私は何度でもうかがって、その都度、真摯にお詫びをし、具体的な解決策をお示ししました。
仕事に対する、そんな私の姿を見て下さって、先のような言葉をかけて下さったのです。
だから、恐れるべきは、失敗よりも、そこから逃げてしまうことなのです。
私の若い頃とは時代が変わりましたが、変わらぬこともあります。
マイナスのときこそ、人は自分の姿をじっと見ている。
それを思い出して下さい。
質問者からひとこと:
たくさん失敗し、それを乗り越えて今のポジションを築いた方のお話は、心にしみました。
失敗そのものよりも、逃げようとする自分が、問題だった。
それを忘れないように、行動したいです。