No.81 テンポのよい「話し方」の秘密は?
質問者:コミュニケーション・スキルに関心をもつようになり、人の話し方が気になるように。
自分もよいコミュニケーターになりたいと願う30代女子。
Q:先生の話し方を聞いていると、ゆっくりだけど、ただ遅いというのでなく、何といえばいいか、いい感じのメリハリも感じます。
どうすれば、そういう話し方ができるものなのでしょうか。
A:そう言って頂いて、ふと思い出したことがあります。
すぐれたナレーションは、とてもゆったりと聞こえます。
そういうものを探して、一度、シャドウイングしてみて下さい。
自分でシャドウイングしてみるとわかるのですが、意外と速くて、着いていけないのですよ!
ジェットストリームの名ナレーターだった、城達也さんをご存じでしょうか。
私は、この方のナレーションには、かなり影響を受けていると思います。
大学時代は放送研究会だったこともあり、当時、安アパートで、深夜12時から、ステレオの音を大きくして聞いていたものでした。
なんでもそうですが、自分の芸を磨こうと思ったら、先輩方の優れた仕事に親しんで数多く触れ、研究することは欠かせません。
質問を受けて思い出しましたが、城達也さんばかりでなく、喜劇役者の藤山寛美さん、浪曲師の2代目広沢虎造さんからは、大いに学ばせて頂きました。
最近、小三治師匠が亡くなられたこともあって、師匠の落語を聞きなおしていましたが、思えば、学生時代から、「話し方」というものには、並々ならぬ探求心をもち、長い間、エネルギーを注いで研究し続けてきたのですね(笑)。
「風の時代に、努力は不要」というような主張に、どうしても、違和感があるのは、自分がこうだからなのでしょう(笑)。
聞き手が心地よく感じてくれる、テンポのよい話し手になりたかったら、よいお手本を探してマネてみて、研究するとよいと思います。
今は、You Tube という、ありがたいものがありますからね。
質問者からひとこと:
「シャドウイング」というのは、英語とか外国語の勉強をするときのものだと思っていました(笑)、言われてみれば、日本人のマネをするのも、あり!
デキル人は、やることからして違う、それも、発見でした。
You Yube、活用します。
安田正
超一流の雑談力
山口将輝
株式会社MYfuture