No.77 ハラスメント予防も、実はコミュニケーションがカギ?! その1
質問者:ニュースなどで、「ハラスメント」が話題にならない日は、ありません。
以前と比べると、ずいぶん、気を付けられているようですが、それでも、まだまだ解決には程遠いよう。
今のところは大丈夫だけど、自分も「ハラスメント」を受けないよう、注意しておきたい30代女子。
Q:先生、「ハラスメント」を受けないようにするためには、どんなことに気を付ければいいでしょうか。
A:このテーマには、関連することがいくつかあります。少し長くなりそうなので、ポイントを、何回かに分けてお話ししましょう。
まず、ポイントの一つ。
問題全般に言えることですが、「初動段階」が非常に重要、というのを覚えておいてください。
史記の言葉に、「先んずれば即ち人を制し、後るれば即ち人の制する所と為る」というのがあり、日本にも、「後手後手」とか「先手必勝」ということばがあります。
「初期段階」は非常に重要なことを教えてくれています。初動段階が、うまく動くと、2つのメリットがあります。
1つめは、その時点なら、自分に選択肢がたくさんあること、
2つめは、その時点で対処しておけば、取るに足りないことで、少しも問題ではないこと。
ただし、現代の日本人は、サーチ・ミーで見ると、NPの比率が多い。
NPの方は、ガマン強いので、「初動段階」をガマンで乗り切ろうとして、問題をこじらせてしまうことが多いのです。
そうなってくると、選択肢は少なくなっているし、解決は困難になってしまっています。
では、そうならないためには、どうするか?
カギは、「コミュニケーション」なのです。
ハラスメントに関わる、「コミュニケーション」について、この次にお伝えしたいと思います。
質問者からひとこと:
先生にご相談すると、いつも、ご自分の経験も踏まえて、深みのあるアドバイスを頂けることに感銘を受けます。
ご自身の膨大な経験から出てくるアドバイスは、やはり説得力があり、やってみると、実効性も高いです。
まずは「初動段階」を大切にしようと思います。
このお話の続きも楽しみです。