No.78 ハラスメント予防も、実はコミュニケーションがカギ?! その2
質問者:「ハラスメント」を受けない方法を知っておきたい30代女子。
Q:先生、「ハラスメント」を受けないようにするためには、どんなことに気を付ければいいでしょうか。
A:前回、「初動段階」で動くことの大切さについて、お伝えしました。
では、どのように伝えるか? それには、コミュニケーション・スキルが重要になってきます。
もちろん、これでハラスメントのすべてが解決できるとは思いませんが、次の3つのことに気を付けてみてください。
1つ目。ハラスメントを受ける前に、日々、やっておかなくてはならないことがあります。
それは、「発信する能力を高めておく」こと。
発信の苦手な人には、難しいと思いますが、ハラスメントは、相手が発信しないことを前提に行われることが多いことを忘れないでください。
2つ目。次に考えるべきことは、「どんな発信がラクか?を考える」ことです。
幸い、今はメールがあり、これは日本人も使いこなしています。
面と向かっては、不可能でも、メールならば、なんとかなりませんか?
それも無理ならば、関連する人に伝えることです。
3つ目。「ガマンしない」ことです。
日本人は相手を殺すくらいの心理状態までガマンしてしまう。
そうでなく、「不愉快だ」と感じたレベルで、必ず伝えること。
そのレベルであれば、ほとんどの場合、相手も「そう言うつもりじゃなかった」と言ってくるでしょう。
そのレベルなら、対応しやすいです。
そこを越して、こじれて大事に至ってしまったら?
重症化して病院に行くと、「どうしてもっと早く来なかったんですか」と言われるのと同様に、手の施しようがなくなってしまっています。
だから、前回お伝えしたように、早く動き始めることが大切なのです。
他にも、伝えるにあたって、気を付けたいポイントがあります。それは別にお話しいたしますね。
質問者からひとこと:
先生に指摘されたことは、頭では「そりゃそうだ」と思えます。
ですが、わかっていても、できない、というのが、現状。
それでも、苦手を理解したうえでのアドバイスなので、取組みやすいと思います。
苦手なコミュニケーションであっても、自分の身を守るには、不可欠のスキル。
できることから、日々、やっていきたいです。