No.92 在宅勤務の危険性とは?
質問者:やっと自粛明けで、最近、やっと会社に通えるようになりました。
ですが、在宅勤務を長く続けると、もう以前と同じようには働けなくなっている… それをストレスに感じている30代男性。
Q:先生、2年にわたる在宅勤務から、出勤スタイルの働き方に戻すにあたり、うまく調子をつかめていない人が多いようです。
この時期に必要なことがあれば、アドバイスを頂けるでしょうか。
A:とても良い質問です。
実は、私も、最近仕事をしていて、これは問題、と感じていたからです。
私は、昔から、在宅勤務の危険性を強く感じていました。
どういうことか。
在宅勤務をすると、日本人はパフォーマンスが下がってしまい、10だったものが、今は、5くらいまで低下してしまっているのです。
そうして、いったん5に下がってしまった人は、ついこの前までやっていた10には戻れないのです。
なぜか。
日本人の特性に関係するのですが、今の日本人の多くは、非常に受け身的な仕事をしているからです。
だから、在宅勤務をしていると、ついつい楽な方に流れていく傾向がある。
厳しいことをいうと、仕事の姿勢に、甘さが見られるのです。
そうして、どんどん仕事の質を落としていってしまう。
私自身も、プロジェクトの打ち合わせをすると、こちらの言いたいこと、ポイントをなかなか理解していただけない、ということが起きています。
非常に丁寧に、わかりやすく説明しても、です。
これは問題だと思わなくてはいけない。
いちがいに言うことはできませんが、それでも、在宅勤務は、多くの日本人には向いていないと思います。
特に、男性には向いていないと感じる。
なぜかというと、男性は人に注意され指導されてはじめて、伸びるからです。
せっかくストレスを感じているのであれば、次に進む前に、今この時期を逃すことなく、自問自答してみてほしい。
この2年間の在宅勤務で、ゆるんでいるところはないか?
自分たちは、この2年で何を失ってしまったのか?
と。
質問者からひとこと:
ありがとうございました。自問自答します。