No.31 新しい時代の迎え方
質問者:最近は、これからは「風の時代」というようになって、過去のがむしゃらなやり方は、よしとされなくなってきました。
自分は、お金はあっていいと思うけど、ガツガツしたのは、ちょっと。
そして、自分にはむり、と感じる20代男子。
Q:「風の時代」のキーワードは、精神性とか、いろいろあるみたいです。一方、「土の時代」は、物質や財、所有、成功とかですか?
これからのトレンドを知りたいのですが、物質を追い求める「土の時代」は、もう終わったんでしょうか?
A:このテーマは重要と思いますので、何回かに分けて、じっくり、お答したいと思います。
それで、質問に答える前に、関連するお話をひとつしていいですか?
今年も、8月は残りわずかとなりました。今年はオリンピックもありましたが、8月と言えば?
そう、広島・長崎原爆の日、終戦記念日、お盆と、自分たちの先祖や歴史をふりかえる機会の多い月でもあります。
戦争による多くの犠牲と、そこからの劇的な立ち直り。そのために、先人たちがしてこられたご苦労の数々。
今月は、そういうことにも、思いを馳せる静かな時間をとりたいです。
すると、非常に貧しかった、何もない時代に、物質を追い求めてやってきた結果、今のような豊かな時代がある。それがわかると思います。
時代が変わり、以前ほど物質を追い求めなくなる、というのは、そうかもしれません。
ですが、古い時代から受け継いできた、日本人の非常な勤勉さや日本の伝統文化などが、今の私たちの繁栄の土台になっている。
それは、忘れてはならない、と感じます。
そういう地に足のついた「風の時代」ならば、歓迎されると思います。
質問者からひとこと:
それを聞いて、以前、「Roots(ルーツ)&Shoots(シューツ)」という言葉を聞いたのを思い出しました。
確かにです。天高く、も気持ちよさそうですが、地に足がついていないと、根無し草になります。
だいじな視点をありがとうございました。