時間資本主義の時代 あなたの時間価値はどこまで高められるか?
みなさんは、ちょっとした待ち時間に何をしていますか?
今回は、「時間」をテーマとした、こちらの本を紹介したいと思います:
『時間資本主義の時代 あなたの時間価値はどこまで高められるか?』
松岡真宏著
日本経済新聞出版社
要約すると以下のとおりです:
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モノやサービスの価格は「需要」と「供給」のバランスで決まるが、これらに加えて、「時間」という要素も考慮する必要がある。
ITの発達、とりわけスマホの普及により、「すきま時間」(=まとまった「かたまり時間」を要する2つの作業に挟まれた短い時間)を使ってこなせる作業が増えた結果、「すきま時間」も時間としての価値が上がっている。
今後は、①「時間価値」を追求すべく、高い料金を支払うことを厭わない人々と、②「すきま時間」を有効活用して副業する人々の間でWin-Winな関係が構築しやすくなる環境が生まれる。
「時間価値」は、その時間に提供されるモノやサービスを利用することによって、時間を①効率化できる「節約時間価値」(家事の時短グッズなど)と、②快適化できる「創造時間価値」(新幹線のグリーン車など)に分類され、企業には、その両面での進化が求められる。
モノやサービスを安く手に入れることがもはや当たり前となっている今、サプライチェーンのさらなる最適化を図ると同時に、消費者の時間価値の最大化を意識したプライシングがより重要となってくる。
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僕の場合、「コンサルティング」という仕事を通じて、お客様からその対価をいただいていますが、僕がクライアントの「時間価値」を高められるとしたら、何をすべきか。また、僕なりのソリューションを、いかにして対価という形に落とし込むべきか。この難しい課題について考える時間を割くだけでも、価値があると思った次第です。
・・・とはいえ、時には何もやらない、あえてダラダラする時間も大切ですよね。