【海外赴任】子供をバイリンガルに育てる時のキーワードは、「10歳・4年生」

海外駐在になると、必ず付きまとうのが子供の教育について。特に、語学については多くの親が気になるところです。結論から言うと、「10歳」「小学校4年生」というのが言語学的には、大きなキーターニングポイントになります。ですので、10歳以前と、以後にどういう環境に子供を置くのかを考えることが大変重要になってきます。

基本的に「10歳」「4年生」までなら、どの国に連れて行って、どの環境に入れても、何とか子供は言語に順応できます。しかも、小さければ、小さいほど順応も早く、驚くほどのスピードで現地の言葉を話すようになります。小学校低学年、幼稚園、保育園の年代なら、全く問題なくすぐに順応するでしょう。しかし、「11歳」「5年生」を超えると一気に言語習得のハードルが上がるそうです。専門家に話を聞いたところでは、聴力の形成が、その年頃までにできてしまうからとのことでした。多くの日本人が、中学を超えて勉強を始めてもなかなか、英語が聞き取れなかったり、英語の発音が良くならないのは、単に学校教育の方法の問題だけではなく、学習を始める年齢が遅すぎるところにも問題があるのです。

実は、日本語と英語は、音域が大きく違っており、10歳までに耳を鍛えないと日本語だけを聞いて育った耳では、英語の音域に対応できず、そのために英語が聞き取れない聴力になってしまうのだそうです。自分が、海外に長く住んで、海外で多少なりとも教育を受けていても、未だに聞き取りに苦労し、発音が改善されないのは、「始める年齢が遅かった」ということだと今では半分諦めています。

逆のケースで言うと、海外で子供を産み、海外生活が長くなる場合は、「10歳」「4年生」までのタイミングで、日本語に触れさせる機会を意図的に作らないと、5年生以降で日本に帰国すると、学校で日本への順応に苦労することになります。

子供をバイリンガル、しかも両言語ともネイティブに近いレベルに近づけたいのであれば、10歳、4年生というタイミングを見据えながら、子供の教育環境を考えていかれると良いかと思います。


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