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卑屈な予防線は傲慢よりも罪深いという話

"俺なんかに誘われても迷惑だよね、、"
"私ブスだから、一緒にいても楽しくないよね、、、"


日常生活でもこういう言葉を付け加えてしまうのが癖になってる人をよく見かける


分かる
気持ちはとてもよく分かる
というか、こういう類の言葉が一度も口をついたことがない人はいないんじゃないかな?


でも、やめた方がいい


本人は、相手に不快な思いをさせないように慮っているつもりなのだろうが、断言してもいい

当の相手はこれらの言葉を欲しがってはいない

むしろ、"どうやってフォローしてあげようか?"と対応を考えなければならないので、言葉を選ばずいうと迷惑だ


じゃあ、なんで人はこんな不要な言葉をつい付け加えてしまうのだろうか?


言わずもがな、それは予防だ

病気にかからないためにワクチンを打つように
キャンプに行く前に虫よけスプレーを振るように

相手からの攻撃に対して、弱気な言葉という"卑屈な予防線"をついつい張ってしまうのだ

でも、予防というのはされた側にとってはいい気はしない

虫よけスプレーを振りかけられては、虫は攻撃することは難しくなるだろう(そんなチャチな防御はどこ吹く風で攻撃してくるのもいるにはいるが、、、)

反面、予防をされると共生することも難しくなってしまう

相手と関係性を構築したいと思うなら、攻撃されるリスクを負ってでも、予防線を取っ払わなければならない


また、この"卑屈な予防線"には他にも弊害がある
それは、その態度を見ている木端の第三者たちに悔しさを思わせることだ

例えば、自分が惚れた女が、イケメンに告白するとしよう
その時に彼女が、"ごめんね、私みたいなのに告白されても迷惑だよね"と付け加えていると、俺は悔しい

そして、"俺の中では非の打ちどころの無い女"が、自分を卑下している姿に、"じゃあお前に惚れてる俺は何なんだよ"という一種の腹立たしさに似た感情が芽生える

逆に、堂々と向かって行って、玉砕しても、"そっかぁ、ダメか~"と言って明るく振舞う女を見ると、"やっぱりいい女だな"と思う


これは、何も恋愛に限った話じゃない


以前、Mリーグという麻雀の舞台に、"朝倉康心(ASAPIN)"という選手がいた

彼は、天鳳というネット麻雀で、最高段位である"天鳳位"に2度輝いた、押しも押されぬトッププレイヤーだ

俺は四人麻雀は打たないが、それでもネト麻雀士の端くれだ
Mリーグの舞台で、トッププロを蹴散らす"ASAPIN"に期待した


、、、結果は違った


まあ、それは仕方ない
そんなこともあるだろう

でも俺が一番悔しかったのは、ASAPINが、"自分は本当に下手くそで、他のMリーガーに劣った打牌をしている"といった態度に終始していたことだった

本人が心の中でそう思うのは別にいい
その考えが上昇志向に繋がってきた側面もあるだろう

でもそれを常に表に出してはダメだ

それは、ASAPINに憧れている顔も知らない誰かを悲しませるからだ

敵わなかったのは仕方ない
でも、自分の憧れの存在には、堂々と負けて帰ってきてほしいんだ


これは何もメディア露出がある人だけに言えることではないと思っている

自分語りになるが、俺は天鳳の三人麻雀で一番レベルの高い"三鳳"というフィールドで麻雀を打っている

周りはとてもレベルが高く、戦うだけで精一杯なのが現状だ

正直、"俺はこいつらのレベルには達してないな"と思うことはしょっちゅうある

あまりに負けた時や、酷い打牌をしたときは、ユーモアを交えた自虐ツイートをすることもある

でも、"自分は雑魚なんで、、、"みたいな、"卑屈な予防線"は極力張らないように意識している

三鳳は天鳳サンマのプレイヤーが一様に目指す舞台であり、そこに常駐している三鳳民は、その場に立てないプレイヤーにとっての憧れだから

俺のことを尊敬しているプレイヤーはまだいないかもしれない

でも、三鳳で打っている俺が、"卑屈な予防線"を張ることで自分を守ってしまうと、俺の知らない誰かが、かつて俺がASAPINに抱いた思いと同じものを味合わうかもしれない

だから俺は堂々と胸を張って今日も打つ

それが、まだ見ぬ誰かに向けての、俺のノブレス・オブリージュであり、責任だと思うから

P.S.
当然ながら、他家批判推奨noteではないからね
そこんとこ、間違えないように!

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