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こんにちは、Franka Mikikaです。
私、Franka Mikikaは、対話型絵画鑑賞会を通して、AI時代の「人間らしさ」を探求しているアートマインドコーチング®マスターコーチです。アルファベット表記の名前ですが、日本語を話します。九州出身です。
目指すこと
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、「人間らしさを保てば、世の中をよくできる」とまじめに考えています。
だから、人が本来もつ豊かな力(人間らしさ)を保ち磨いていくために、
いろんな人と芸術に出会う「対話型」の絵画鑑賞を身近な場所で開催し、
そこから得た「人間らしく生きるヒント」を共有する、
そんな活動を行います。
対話型絵画鑑賞って何?
対話型絵画鑑賞は、じっくりと一枚の絵を観て、他者の発言にも耳を傾けつつ、自分の感覚を言葉にしていく――つまり、みんなで行うインターラクティブな絵画鑑賞の方法です。
そこで行うのは、「みる、きく、はなす」。これらは、「人間らしさ」を支える基本的な力だと、私は考えています。現に、対話型絵画鑑賞は、観察力、思考力、コミュニケーション力を鍛えるツールとして、海外でも教育の現場でさかんに取り入れられています。
美術館で行われていたり、書籍やネット記事でもたまに取り上げられたりしているので、参加したことはなくても、耳にしたことはあるという方が、けっこういらっしゃるかもしれません。
書籍では特に、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』(山口周著)など、ビジネスの文脈で紹介されているケースが目立ちます。それで、でしょうか。美術館を飛び出して行われる対話型絵画鑑賞会には、起業家といったビジネスパーソン向けのものもけっこうあります。
書き手について
対話型絵画鑑賞に気軽な気持ちで参加していたら、いつの間にか主宰する側になりました。今では、コーチングの要素を取り入れて実施するマスターコーチとして、楽しいだけでなく社会にもプラスになるような対話型絵画鑑賞を追求しています。心がけているのは、その場に集った人全員で感覚体験を豊かにできるような場づくりです。
美術館に行くのは以前から好きでしたが、アートは専門で勉強したことはありません。高校までの授業で学んだ程度です。中でも、芸術活動を創作と鑑賞に分けたうちの後者、鑑賞については、いったい学校で何をやっていたのかすら覚えていない状態です。
鑑賞って何?
何をするの?
どうしてするの?
最近、これらをテーマにした書籍も出ていますが、こんな問いにも注意を払うことがなく、ただ美術館に行って、なんとなくいい気分になって帰ってくる。そんな日々を以前は続けていました。有名な作品の前に立ち、作品解説に目を通しただけで、達成感を覚えていたのかもしれません。何を持ち帰ったかと言えば、作品の情報。しかし、今思えば、一度にたくさんの絵の情報を仕入れ過ぎて消化不良気味であり、それも時間と共に頭から消えてしまっていました。
ところが、対話型絵画鑑賞に出会って、鑑賞に対する私の感覚はがらりと変わりました。枯れたスポンジに水が入り込んでいくように、絵が、静かに、でも確かに自分に接近してきて、語り掛けてくれるようになりました。
自分のものの見方も変化しました。ウォーレン・バフェットではありませんが、身の回りのことを、一枚の絵のように見るような感覚が生まれました。そして、いくつか面白い展開も経験しています。全くの素人なのに、EUのグローバルビジネスコンテストで、国内大会で上位に入り、リージョナルファイナルにも勝ち進む、といったことなどです。
これが鑑賞による変化の結果であるかは定かではありません。ただ、少なくとも、世界の見え方が変わってきたのは事実です。一言でいえば、「見えているもが、見えるようになる」という感覚。インプットが変わったことで、思考や判断も変わってきたと感じています。
考えていること
「アート思考」という考えや、それを培う対話型絵画鑑賞が、なぜビジネス界隈でもてはやされているのか、実感しているところです。
ただ、私が今やろうとしているのは、もっと多様な人たちが、もっと気軽に、対話型絵画鑑賞に親しめる機会をつくることです。なぜなら、これは「人間らしさ」を保つことを助けてくれるから。ビジネスに関わる人だけでなく、日常生活で多くの人たちが求めていること、これから必要になることだろうと感じるからです。
人工知能といったテクノロジーが日常に入り込み、ものすごいスピードで身の回りが便利になっていくなかで、本来持っていた力が、知らないうちに奪われている。そう感じることはありませんか。例えば、漢字が書けなくなった(けれど変換の選択はできる)などということ。ごくごく小さなことですが、小さいからこそ、気に留めることがほとんどなく、積み重なっても変化に気づきにくい。
そして、もっと速く、もっと多く、という価値観が、想像以上に体の奥深くに浸透している。そうしたことにも、違和感をもって立ち止まることはありませんか。例えば、動画は倍速で見ないと苦痛に感じるようになった、イヤホンで何も聞かずに散歩するのができなくなってきた、さっきレジで対面した店員さんの声や表情がどんなふうだったのかさっぱり覚えていない、などです。
対話型絵画鑑賞ではこんなことをします。突然提示された絵を何分間も見続けること。知らない人の意見に耳を傾け、自分の反応を感じること。自分の心の声に耳を澄まし、言語化すること…。
いずれも、便利ないつものテクノロジーを介さない、人間同士の人間ならではの活動です。そこに私はいつも、置き忘れていた何かを再び手にできたような、安心感と喜びを感じています。そして、気づかない間に損なわれそうになった自分の感覚や力を自覚し、「さて、自分はどうしようか」と暮らし方を考える。
だから、私は自分のためにも、対話型絵画鑑賞を続けています。実際に参加が難しかったり、興味がないよと思ったりする人とも、人間らしさとは何なのか一緒に考え、見つけたヒントを分かち合いたいと思っています。
できること/やりたいこと
対話型絵画鑑賞会 小さな人たち対象
小さな人たちの見る力・考える力は、むかし小さかった人たちをいつも驚かせます。齢を重ねるごとに学んで得ていくとはたくさんありますが、失っていくことも何と多いことか。子どもたちの発言のビビットさに心を揺さぶられます。その場面をご覧になった保護者の方もたくさんの発見をしてくださり、イベント後のおしゃべりが盛り上がります。
対話型絵画鑑賞ユニットVirgo(バルゴ)で、子ども向けの鑑賞会を定期的に行っています。Virgoは、東京都内のある幼稚園さんで対話型絵画鑑賞会を行ったさいのメンバーと一緒に、「子どもたちに、もっとアート体験を」をテーマに作りました。
この幼稚園さんでは、園長さんが自ら対話型絵画鑑賞を園児さんに対して行っています。子ども向けの対話型鑑賞会を行っているところは、美術館でも、私が知る限りほとんどありません。ここの園児さんはとても恵まれていると思うと同時に、こうした体験の場を身近な場所で作っていきたいと考えて活動を始めました。
対話型絵画鑑賞会 むかし小さかった人対象
対話型絵画鑑賞会は、大人向けには美術館や都会のイベントスペースで開催されています。私もそうした場に訪れることもあります。ただそれだけだと、郊外に暮らしていたり時間帯が合わなかったりする人には、参加の機会が限られてしまいます。
そこで、主にオンラインで対話型絵画鑑賞会を開いています。空間を越えて集った参加者と、一期一会の鑑賞を楽しむ時間を大切にしています。
また、この2024年冬から、リアルな対面での、対話型絵画鑑賞会も増やしていきます。より都会ではなく、より生活に近い場所。単発ではなく定期的な開催。そうしたプランが進行中です。このnoteやPeatixで情報を発信します。
オンラインの良さももちろんあるのですが、そこではリアルな感覚の薄さが、どうしても残ります。こと対話に関しては顕著で、相手の声はイヤホン越しでしか聞こえませんし、顔やしぐさから感情を感じるのも全て画面越し。近年ではアバターで参加される方もいらっしゃり、全く表情が分からないケースもあります。
そこで、人と人同士の交流をより実感できる場をつくることにしました。「人間らしさ」を探求している私としては、活動の目的にも沿っている選択肢です。
対話型絵画鑑賞会 ビジネスパーソン対象
安心安全の場、アート思考、などのキーワードで、対話型絵画鑑賞に関心を持たれる方がビジネス界には多いかもしれません。しかし、アートマインドコーチング®マスターコーチとしては、もう一つ、足したいキーワードがあります。それは、チームビルディングです。
鑑賞を通して培われる、観察力、思考力、コミュニケーション力などはとても貴重なものです。しかし、だからこそ、インスタントコーヒーのように、必要な時にすぐに作れるわけではありません。スピードを求める経営者の方がそれをどう評価されるのか、答えが分かれるところだと思います。
そんな中で、このチームビルディングは、即効性が高いように思います。現に、ともに勉強をした仲間に経営に携わっている方がいらっしゃり、彼はまさに自分の組織のチームビルディングを促進するのが学ぶ動機だと語っていました。参加者同士が1時間ほどの短い時間にもかかわらず、属性を脱ぎ捨てた素の自分でおしゃべりを弾ませているシーンを、私も何度も目にしてきました。
チームビルディングが、「人間らしく働き、組織を健康にする」ための鍵であるなら、その見えない鍵を磨き、鍵穴に油を注ぐことが必要です。対話型絵画鑑賞は、そこにアプローチできるツールのうち、最も楽しいものの一つではないかと思っています。
執筆・監修
このnoteでは、対話型絵画鑑賞を起点にしたコラムを書いていきます。分野横断型の学びに関心が強いので、そこから得た知見も踏まえながら、「アート」×「人間らしさ」×「暮らし(&ビジネス)」を切り口にした事例のレポート、インタビュー、紀行文にも挑戦したいです。
イベント企画・登壇
Franka Mikikaは、対話が好きな人、アート鑑賞が好きな人、そして人間らしさに関心を持つ人たちが集まるイベントを開いています。今は、対話型絵画鑑賞会が中心ですが、これからも、日々の暮らしの中で立ち止まり、自分と社会を見つめ直す機会を届けていきたいです。
お問い合わせ
対話型絵画鑑賞を使った楽しいこと、世の中に貢献できること、そして、「人間らしさ」を保ち磨いていける何か(活動)について、ご一緒できる機会がございましたら、お気軽にご相談ください。
gabe.regenerative[at]gmail.com
([at]を@の半角に変換してください)