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デス・レター(年頭雑記)


諸兄、明けましておめでとうございます。今年も一年、どうぞご贔屓のほどを。

軽く身辺雑記をやってみたい。
まず、先年12月を以て、6年世話になった予備校を辞めた。というかクビになった。新年度(教育支援業の新年度は、2月からである)を控えて、これまでの業績をアッピールし、ギャラアップを求めたら、却って散々悪口を言われた挙句、クビ(講師としての即時契約解除)を言い渡された。まあ、理不尽は理不尽であるが、日本の企業としては致し方なかろう。むしろ俺はこれを好機と捉えたい。今までの、少なくない報酬と引き換えの、火曜日木曜日しか音楽活動ができなかった環境は、決して好ましいものではない。報酬にすがったままだと、何も変わらない。ゲームはいつか、終わらせなければならない。それが今だった。それだけである。

さて、そういうわけで失職した俺は、恐怖を感じている。といっても収入がないことにではない。金なら腐るほどある、とは口が裂けても言えないが、まあ、ある。半年後は知らぬが、明日死ぬことはない。

俺が抱えているのは、「老い」に対する恐怖である。予備校勤めのメリットは、生徒との対話の間の会話、生徒を導く洞察、問題を提起するための思考、そしてその全てを準備する学習である。これが一挙になくなって、平穏長閑な、小難しいことを考えなくて良い期間が訪れた場合。俺の脳は急激に退化し、ヘタをすると健忘→痴呆→恍惚の人となりかねない。あな恐ろしや。

そこで新年から、以下のことを実行に移した。
・遅寝早起き
・勉強(読書→筆記→思考のプロセス)
・明日の行動予定作成
・上記を反故にしない
という先から、早起きの約束は破られた。9時起床である。体たらく!いかんいかん。猛省する。ちゃんと目覚ましはかけねば。
勉強に関しては、「興味のあることを」などという生温い心根であるはずがない。興味があろうとなかろうと、放っておけばヨイヨイになってしまうのだ。であるから、あえて今まで触れもしなかったジャンルに取り組む事にした。経済である。ヘタをすれば、学びを活かして一儲けできるやも知れぬ。ざまぁみろである(何がだ(笑)

音楽に関しては、当然携わる時間が増えた。これで相方に投げていた負担を軽くすることができる。物販制作、イベント企画、その他もろもろである。曲作りは…そんなもの、いつでもいくらでもできる。曲は目の前に転がっている。俺が見つけられていないだけだ。

というわけで、新春早々、イベントを開く。本稿は結局、この宣伝も兼ねている。1/7日曜日。場所は千葉ANGA。午後4時を過ぎたあたりから、MADE IN A GARAGE第7弾である。今回は、ここを根城に活動を続けるレーベル、SENCITYRECORDSとの共同企画である。先方から4組、こちらから俺たち→を含めた4組、都合8組が諸兄のビールを美味くさせるというものだ。ご用とお急ぎのないみなさん、いらっしゃいませんか?

他人から見れば、波乱の幕開けではある。俺もうっすらと不安ではある。だが振り返って、不安がない世界に、ストレスのない世界に、知は生じる必要がないことを考えれば、時間的空間的制限がない今の俺は、むしろ呪縛から解かれたとさえ言える。俺の今のミッションは、「知の維持(あるいは向上)」に尽きる。

本年もどうぞよろしく。

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