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20240814の夢/きみのおうちでついた嘘
郊外の住宅地、白い外壁のけっこうおおきな二階建て、立派なガレージもついていて、これまた白のシックなセダンが停めてある。
きみが忘れていったものを返そうと、ぼくは連絡もせずきみのうちまでやってきている。呼び鈴を鳴らす。だれも応答しない。何気なくドアを引くと、鍵は開いていた。
小声で「おじゃまします」とことわって中へ上がる。フローリングの廊下、スケルトンになった階段を上がるときみの部屋がある。ここでもノックをするが返事はなくドアは開いていたので、ぼくは中へ入る。
学習机には作業しかけの何かが置きっぱなしになっている。広めのベッドに敷かれている掛け布団の上から、ぼふっ、と倒れ込む。(あぁ、ふかふかだ……きみのにおいかな……)と思っているとドアが開き、きみが戻ってくる。
きみはぼくを一瞥して、「え、なんでいるの?かってに入った?」と冷めたトーンでそっけなくいう。慌てて起き直るぼくに背を向け、おふろあがりの髪をタオルで乾かしている。
ぼくが、「これ、渡そうと思って……」とおそるおそるいうと、きみは「ん、ありがと」とぼくをまたベッドに寝かせるようにして隣に倒れ込んでくる。おふろあがりのいい匂いがして、なんだかあたまがくらくらする。そのまま少しの間、なにもしゃべらずじっと横たわる時間を経て、きみはぼくと目を合わせてくすりと笑い、「おふろ、はいってく?」と提案する。
言われるままおふろをつかい、服を着ようとしていると、きみではない人の足音と声がする。脱衣所を出ると、きみの弟(?)を連れたきみの祖母(?)と顔を合わせる。老女の方は「あら、お客さん?いらっしゃい」といい、このヘンテコな状況に特におどろいている様子はない。「いまお父さまがお戻りになられたところなの。お会いなさる?」と尋ねられる。
表にはガレージの前で、さっきみたセダンとは別の車に水をかけている男性の姿がみえる。「さあ、こちらへどうぞ」と廊下の奥へ誘われる。ぼくは言われるがまま従って、リビングのソファに腰掛ける。やがてきみの父親(?)がやってきて、ぼくのことやきみとの関係についていろいろ聞かれる。ぼくは、きみと友だちであること、きみのことを大事に思っていること、きみを尊敬していること、きみをいつまでも応援していたいと思っていること……などを伝える。
その男性に見送られて帰るとき、「〇〇〇のこと、よろしく頼みます」と声をかけられる。小さく「はい」とうそをついて、ぼくはきみのうちをあとにした。
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