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20241101の夢/他のことにかこつけて、きみの名を呼ぶ

休み時間の教室で、ぼくは友だちにさっき受けた模試の問題の解き方を聞かれて、おしえてあげている

ふ「ここにさぁ、〇〇〇(←登場人物のなまえ)って書いてあるじゃん、だから答えにも〇〇〇って書かなきゃいけないの」
友「え〜?  ‪✕‬‪✕‬‪✕‬じゃダメなの〜?」
ふ「ダメだよ、〇〇〇じゃないとダメなの!
って強い口調になったのは、ぼくらが問題の解き方をあーだこーだやってるすぐ隣の席に、模試の小説に出てきた〇〇〇とおなじ名前の子が座ってたからで、ぼくがその子のことをちょっと(いや、だいぶ)意識していたからだった

すぐ横で名前を大声で呼ばれた彼はちょっとだけぴくって反応した(気がした)けど、とくにこちらを気にするそぶりをみせず、数学か物理の数式を書きまくった無地のノートを開いて、ぼーっとそれに目を落としている

友「だってさぁ、ここんとこにさぁ、『✕‬‪✕‬‪✕‬が〇〇〇抱きしめた』、って書いてあるじゃん    『〇〇〇が‪✕‬‪✕‬‪✕‬』、じゃないんだよ?    なんで〇〇〇の方が答えになっちゃうのー??」
って、友だちが〇〇〇って連呼するのがうらやましくて、
ふ「たしかに見た目はそう書いてあるけど、文脈からしたらここでは『〇〇〇』のことだって読み取らないといけないの    ‪✕‬‪✕‬‪✕‬がしたことみたいにみえるけど、実際は『〇〇〇』がそうさせてるんだから」
って負けじと〇〇〇の名を(わざとらしく)口にする

ちょっとくらいこっちを気にしてくれないかなって〇〇〇の方をみたら、さっきのノートにエヴァ旧劇に出てきた量産機(?)――白くて目のないウナギみたいなやつ――を大量に描きまくっていた……

思ったような成果が得られなくてがっかりしたぼくは友だちに「わかった?」と強く言って、何かにかこつけてすきなひとの気を引こうとしていたじぶんの態度をごまかしてしまおうとしている
友だちは、なんでじぶんが強く言われてるのかわからなくて「ふぇぇ…  わかったよぉ…」って涙声になっている

(あ、ごめん……)って思ったけど、ちゃんと〇〇〇に向けて〇〇〇の名を呼びたいという願いに支配されているぼくは、友だちに「ごめんね」って言うことができなかった

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玻名城ふらん(hanashiro fran)
ちゅーる代