ハイヤーセルフと繋がっているときの感覚とは?——秋の遠足振り返り
先日、11月3日に秋の遠足がお天気にも恵まれて無事、終了しました。
無事、と書きましたが、実際は出発までがてんやわんやだったんですよー。
原因は常磐線の事故による遅延。
都内方面から参加するほぼ全員が乗るはずだった特急が運休になり、再開時刻がはっきりしないというアクシデントが起きたのです。
しかも、品川駅や東京駅でパニックになった参加者の皆さんが、私に電話をかけた時、水戸駅近くのホテルの最上階(電波がほぼ届かない)にいた私は受信できず、皆さんからのメールがじゃんじゃん届くようになって、ようやく異変に気づくという……。
「神社の神様に拒否られているのかも!?」と、皆さん動揺したそうですが、そう考えたくもなりますよね。私も一瞬「中止する方がいいのかな?」と思いましたもん。
でも、ハイヤーセルフは「問題ない。やっていいよ」と言うので、そのまま決行。
実は私の前泊は前々日に決めたことで、当初は私も早起きして自宅から車で行くつもりでした。ちょうど遠足の前日が常磐線沿線で行われる日本三大花火大会の開催日だったため、水戸界隈のホテルはどこも満室。前泊という選択肢は最初からありませんでした。
ところが、大雨予報で花火大会の中止が11/1に決まり、水底から湧き上がる泡のように、ホテルの空室がポコポコと出現。
「あらまあ。じゃあ前泊しちゃう?前泊する方がいい?」と、ハイヤーセルフに尋ねたところ、力強く前泊を勧められたため、当日予約で部屋を確保したのでした。
そして、迎えた遠足当日の常磐線の事故。
思わず「なるほど、こういうことかぁ」と、つぶやきましたね。
いや、つぶやいてる暇があったら、一刻も早く返信せよって状態でしたけど。
高速道路を運転しながら、スマホをいじることはできないし、高速上のPAは限られているので、私が車で来ていたら皆さんへの連絡が大幅に遅れたでしょう。
つまり、鉄道の大幅な遅延が起こるのであれば、私はWiFiが快適に飛んでいる落ち着いた場所にいて、ただちに情報を集め、プランBを考えて、皆さんにメールで連絡する必要があったわけです。
ハイヤーセルフはこうした未来を見越して、前泊を勧めてくれたのでした。
ありがとう、ハイヤーセルフ。この展開は予想してなかったわ。
そんなわけで、せっかく集合時間を早めに設定したのに、結局スロースタートとなりました。
しかしながら、私はこの時点でとても驚いたし、感動したんですよ。
参加予定の皆さんが不測の事態のなか、冷静に最適解を見つけ出し、ちゃんと最速で到着されたことに。半数ぐらいは諦めて自宅に戻っちゃうかもなぁと思ってましたもの。ブラボー!
参加者の皆さんには現地でお話しましたが、こうした旅行中のトラブルはとてもよい「練習問題」になります。
コンフォートゾーンの外にいる時に、予定にないトラブルを経験すると誰でも大なり小なりパニックになります。でも、ここでちゃんとハイヤーセルフとつながって、最適な道案内を受け取ることができれば、トラブルの影響を最小限に抑えられますし、当初予定していたAプランとは別の「最高のBプラン」を発動させることができる。
トラブル時はなるべく早く態勢を立て直し、ハイヤーセルフに「最高のBプラン」へと誘導してもらうことが肝要なんですね。
だから、それを自然にすることができた皆さんに感動し、誇らしく思いました。皆さんもトラブル時に自分のエゴがどのように暴走するか、そのパターンを観察することができたと思います。
というわけで、今回の旅は練習問題からのスタートでしたが、訪れようとしていたところへは8割方、行けました。借りていたワゴンタクシーの運転手さんも、イレギュラーへの対応力が高い方だったのでラッキーでした。
入山時間に間に合わなくて、かびれ神宮まで行けなかったことだけは心残りでしたが、「またおいで。少人数でおいで」ってことかな。
感想メールを読むと、やはり御岩神社に惹かれた方、畏怖の念を抱かれた方が多いようです。もう、ご縁はつながっていると思うので、ぜひ余裕がある時に再訪していただけたらと思います。
そして、皆さんのメールを読みながら私は、朝のトラブルがありつつも、この企画をやってよかったなと、改めて思いました。
なぜかというと「幸せで満ち足りていた」という声が多かったからです。
そう! それなのです。私がこの旅を通して皆さんに感じて欲しかった感覚は。
何をしているわけでもなく、ぼーっと海岸に座っていたり、神社の境内で苔を眺めていたり、ご飯を食べていたり、夕日を眺めているだけなのに、なーんか満たされていて、リラックスして、顔面の筋肉が緩む……これこそハイヤーセルフと繋がっている時の感覚なんですね。
この感覚をキープできるようになったら、『上の人』とつながることは難しくありません。
だから今回、遠足に参加された方々は、日々の生活の中で心が乱れたら「あの場所で感じたあの感覚」を思い出してみてほしいと思います。
また、ふーん、そうなのかぁと思いながら、この文章を読んでいる方は、なぜだか心惹かれる場所にお出かけされてみてください。その感覚を自分に根付かせることができると思いますよ。
なお、遠足の集合写真は撮っておりません。
引率の先生は忙しくて、写真のことはすっかり忘れていました!