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「高卒、未経験のボクがたった半年の独学で医師になった方法教えます」

もし、このような謳い文句の情報商材があったとしても100人が100人嘘だとわかるだろう。1,000人でも同じだ。しかし、10,000人の中には一人や二人、信じる人もいるかも知れない。そしてそれを真に受けた人が、「ほら見ろ、偉い先生が学歴は関係ないって言ってるじゃないか」と子供に言うかも知れない。実は私の母がこのタイプの人だった。そして私は大学に進学するチャンスを失った。

世の中には恐ろしく頭の悪い人が存在する。それは想像を絶するレベルだ。とにかく話が通じない。物事の真贋が見極められない。自分の経験が全て正しいと思う。このタイプの人はテレビの娯楽番組は見るがラジオは聞かない。新聞も読まないし、本も漫画しか読まない。映画も当然観ないし、美術館にもコンサートにも行かない。

ただ、このような人もそれを自覚しているのか、コンプレックスを持っていることが多い。それをごまかすために高い車を買ったり、美食に狂ったり、ギャンブルに狂う。コンプレックスを刺激されると、ほぼ激昂する。私のボスがこのタイプの人だった。裸の王様だ。私はボスのパワハラやバカな言動に我慢ができず「あなたは裸だ」と言ってしまい、半年間いじめられて解雇された。

そうえいば、政治家にもこのタイプが居る。自分は最高責任者だといつも言うが、責任を取ったところを見たことがない。彼は学歴が低いことと無学で無教養であることがコンプレックスのようでそれを指摘されると激昂して早口になり、何を言っているのかわからない。

私はそんな頭の悪い人になりたくなかったので、勉強した。本を読んだ。映画も観た。新聞は日経4紙を購読した。投資を通して経済を学んだ。そして38歳で大学に入り、42歳で大卒資格を得た。

これからも勉強を続け、独学で宇宙飛行士の資格を取ろうと思っている。そうえいば、ネットで「あなたも簡単に宇宙へ行けます」という情報商材が売っていたので、10万円が給付されたら買ってみようと思う。

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