日曜劇場
かつては東芝一社提供の「東芝日曜劇場」。
多くの傑作ドラマが生まれた。
好きだった作品は1994年の「ボクの就職」。緒方直人主演のドラマだった。
緒方はエリート銀行員の父の友人の食品会社にやっとのことで就職して社会の荒波に揉まれる。一方、渡瀬恒彦演じるエリート銀行員の父も女性用下着の通販会社に出向となり、業績改善のために奮闘するが空回りしてしまう。
しかし、それぞれが自分のいる場所で自分を活かす道を見つけていくという話だったと思う。
このドラマが制作された1994年といえばバブル経済が崩壊して日本が元気を失った頃だった。就職先はなく、貸し渋り、貸し剥がしと厳しい時代だった。
あの時から現在まで、日本という国は浮かび上がることは出来なかった。
今の日本は特権階級、支配階級には富や権力が与えられるが、庶民は下がる一方の賃金、負担が多くなる一方の税金や社会保険料、物価高と生活するには酷な時代だ。
私はバブルの恩恵は受けられなかったが、それでもバブルの時代に戻りたい。24時間働いてもいいから。