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先入先出法
サンフランシスコにいた時の話だ。
私の部屋には冷蔵庫が無かった。アパート全体で共有しているキッチンには冷蔵庫はあったが、そこに個人の物を入れておけば無くなりそうなので、あえて使わなかった。
私はソーダが好きだ。酒は一切飲まない分、炭酸飲料はよく飲む。一番好きなのはダイエットペプシ。アメリカのソーダは2リッターくらいのペットボトルに入って売っている。毎日買いに行くが、買って帰った直後のペプシは良く冷えているが、部屋にはまだ前日に買ったペプシが残っている。これを飲みきってしまわないと、新しいペプシを開栓できない。否、出来るには出来るが、先入先出法の原則で、先に買ったものから先に消費するマインドが身についているので、ためらってしまう。結果、よく冷えたペプシを飲む機会はほとんどなかった。
この先入先出法は会計用語だが、経営の世界では一般的に使われている。簿記を習うと、必ずこの原則を学ぶ。先入先出法に対して、移動平均法などもあるが、ここでは説明を省く。
アメリカ人はソーダが好きだ。マクドナルドでソーダを買うと、日本より大きなカップに入れてくれる。また、カールスジュニアやタコベルはカップだけを渡されて自由にお代わりができる。だから太った人が多い。
私はなるべく砂糖ではなく、体重の増減に影響しない人工甘味料を使った製品を飲むようにして来たが、最近になって、人工甘味料の後味の悪さが気になるようになり、大量の砂糖を使ったコカ・コーラを飲むようにした。これが実に美味しい。
多分、死ぬまで炭酸飲料を飲み続けるだろう。