最近流行りの「バーオソル」って何?
フランスバレエの専門家、harukaです。
みなさんはバーオソルというのを聞いたことがありますか?
バーオーソルというのはフランス語で Barre au Sol と書きます。
Barre : バレエのバーレッスン
Au: 〜に・〜で
Sol : 床
つまり床で行うバーレッスンのことをバーオソルと呼びます。
私が初めてバーオーソルを体験したのはパリで受けた個人レッスンでした。
レッスンが始まってすぐに「床に寝て」と言われ何が始まるのかと戸惑った記憶があります。
フランスではほとんどのバレエスタジオでバーオソルのレッスンがあるなど、バレエの基礎レッスンとして広く知られています。
それではバーオソルの基本的なやり方とポイント、バーオソルによって得られるメリットを紹介していきます。
バーオソルのやり方
文章で説明すると長くなってしまうので興味がある方はこちらの動画をご覧ください!べルリン国立バレエ団のプリンシパルダンサーと一緒にバーオソルが体験できます。
バーオソルを行う際のポイント
① 正しい姿勢をキープする
何も意識せずに手足を動かすとどうしても腰や骨盤が一緒に動いてしまいます。常に体幹を意識して肩・腰・骨盤が手足と一緒に動かないように正しい姿勢をキープすることが重要です。
② 呼吸をしっかりとする
バレエの動きは全て呼吸とリンクしています。
腕を上にあげたり上に伸びたりする時に吸い、足を曲げたり前屈したりする時に吐きます。呼吸を意識することで体の柔軟性が増し、正しい筋肉を動かすことができます。
③ 余分な力を入れない
全身に力が入っていると体が強張ってしまって柔軟性に制限がかかってしまいます。常に力を入れておくのは体幹(下っ腹のあたり)のみ。腕や足といった部分は自由に動かせるように力を抜いて行いましょう。
バーオソルのメリット
・ 正しい姿勢が身に付く
床に対して直角または水平で行う動きが多いので背筋が伸びる
・ バレエ未経験でもバレエの動きを楽しめる
床を使うことによってバランス感覚が安定するため
・ 股関節の柔軟性が向上する
普段あまり動かせない股関節が正しく動かせるため
・ ダイエット効果が期待できる・脚のラインが綺麗になる
インナーマッスルを鍛えることで体が引き締まるため
・ 腰痛や肩こりなどが改善される
などたくさんのメリットがあります。
バーオソルは言い換えれば自分の体重を利用して行う体幹トレーニングです。
初心者にとっては難しい立って行うバーレッスンも床に寝て行うことで正しい動きが行いやすくなります。一見難しそうに見えるバレエの動きも床を使うことで意外と簡単にできてしまいます。
運動があまりできない今だからこそ自宅で簡単にできるバーオソルに挑戦してみてくださいね!
バーオーソルを行う際はヨガマットなどを使って行うことをお勧めします。(布団やベッドの上は沈んでしまい正しい姿勢がキープするのが難しい)