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私がフランスバレエの専門家になるまで
フランスバレエの専門家、harukaです。
私は今フランスのパリに住んでいます。
3歳の時から習っていたクラシックバレエがきっかけで渡仏しました。
渡仏の直接のきっかけはパリオペラ座バレエ団のマニュエル・ルグリというバレエダンサーをテレビで見て、その瞬間「これだ!」と感じたからです。
バレエに対する情熱と楽しそうに踊るダンサーを見て私もこの国に行って踊りたいと強く思いました。
日本でバレエといえばロシアなのでフランスへの情報はほぼありませんでした。そんな中やっと見つけた1つの情報からフランスへの道が開けていきました。その時、私は11歳でした。
とはいえ全く不安がなかったわけではありません。
そのため短期の滞在を何回か試してから決めようと考えました。
1回目の渡仏(2010年8月)
まずは2週間の滞在からスタートしました。
1週目にパリで初めてフランス人のバレエの先生から個人レッスンを受けました。2週目はフランスの南西部にあるビアリッツという場所でバレエの講習会を受けました。
初めてのフランスでのバレエレッスン、ビアリッツというリゾート地、屋外の舞台での発表会など日本とは全く違う環境に触れながら「この国に来て踊りたい!」と思う気持ちは強くなる一方でした。
たくさんの刺激を受け、無事に2週間を終えて日本に帰国しました。
2回目の渡仏(2010年12月)
2回目の滞在ではパリオペラ座バレエ学校に多数の合格者を輩出している指導者が主催するクリスマス講習会に参加しました。
8月に受けた先生とは違うタイプの先生で、その厳しい教え方とレッスン内容に戸惑いましたが、フランスバレエの真髄に触れることができた感覚があったことを覚えています。
3回目の渡仏(2011年4月〜5月)
1回目と2回目の渡仏を通して、フランスに移住することはほぼ心に決めていました。
ただ実際に移住するにはビザや学校などいろいろな手続きが必要になります。
フランスには学業とスポーツを両立できるHoraires Aménagésという制度があります。私はこの制度を利用しました。
3回目の渡仏では、Horaires Aménagésの手続きを進めながら、フランスバレエの基礎とバリエーションの振り付けを徹底的に練習しました。
約1ヶ月半の準備期間を経てパリのコンセルヴァトワールを受験し、9月から通う現地の私立校を決めて新しい生活への期待感を覚えながら帰国しました。
フランスへ移住(2011年9月)
フランスの新学期は9月から始まります。日本の中学校へは退学届を出していよいよ移住のため渡仏しました。
渡仏後は、中学校、高校と午前中はフランス人に混じって勉強をし、午後はバレエ学校に通うという生活を送ってきました。
3歳から始めたバレエがきっかけでフランスのパリに移住しそこから10年間、フランスバレエに関わってきました。
バレエ学校で国が認定しているバレエプログラムに沿って学んだり、ディプロムを取得したり、合間に多くのバレエ教室に通ったり、バカンス中にはフランス各地で開催されるバレエ講習会にも参加しました。
こうして私はフランスバレエの専門家となりました。実際の体験を通して得た知識や情報を元に多くの人がフランスバレエに触れる機会を提供していきたいと考えています。