【キャリアの二極化？】『リベンジ退職』って知ってますか？？
WEBの記事で『リベンジ退職』という表現を初めて聞きました。
こちらの記事によると、労働市場が活発して転職事例も増え、不満を抱えた従業員が『よし！今こそ！』と退職することをリベンジ退職と定義しているようです。
また、単に『退職』と言うよりは、仕事に対しての不満が高ぶった結果『復讐』のような形で、よりよい条件の職に移る点が特徴です。
私が過去に二回転職した際には『リベンジ転職』という表現は聞いたこともありませんでしたが、二回の転職とも多かれ少なかれ、当時の職場に対するちょっとした『復讐』のような気持ちはあったので、共感できるなぁ、というのが率直な思いです。
この記事はBusiness Insiderなので海外発のものではありますが、私はこのリベンジ退職に関する記事を見て『どんどん日本でも広まればいいのに』と思いました。
先日の木下斉さんのVoicyでもあったように、本当は有能な人がおかしな組織でくすぶっているのは本人の時間ももったいないですし、有能な人をくすぶらせるような組織は淘汰されてしかるべきと考えるからです。
リベンジ退職で注意したいこと
一方で、リベンジ退職の波で気を付けないといけない点もあると考えていて、それは『怒りや感情に任せて転職活動してしまう』可能性です。
転職は昔よりも一般的になったとはいえ、メンバーや働く場所が大きく変わる一大イベントです。会社の雰囲気や仕事内容のヒアリングなど、それ相応の準備をして転職しないと『こんなはずではなかった』となってしまいます。
実際に、私も最初の転職で研究職（ほぼフル出社）→経理（フルリモート）と転職しましたが、会社規模も業種も大きく異なる転職だったので年収が下がりました。
フルリモートが必須条件だったので、未経験職種となる分、年収のある程度の下がりは仕方ないと思ってはいましたが、実際に年収が下がるとやはり自己肯定感的にもネガティブに捉えてしまい、結局今は年収を上げる形で別の会社で働いています。
自分には年収も大事な要素なのか、と気づくことが出来たので、最初の転職を失敗とはとらえていませんが、感情に任せて自己分析も準備もなしに転職してしまうと、転職してから『なんか違う』と、結局また不満を持つ羽目になってしまう可能性がある点には、リベンジ退職として注意が必要だと思います。
そのため、『リベンジ退職』として退職・転職するにしても、会社へ静かな怒りを覚えながら冷静沈着に自己分析して準備して転職する人と、感情的になったり、『周りが転職するから私も辞めてやるー！』などと周囲に流される人とでは、その後のキャリアが大きく変わるだろうなと考えます。
おそらく前者は転職活発な昨今の状況をうまく利用して、着実に希望（キャリアアップ・年収アップなど）を叶える転職、後者は単に周囲に流されてその場しのぎな転職を繰り返し、『リベンジ退職』の波によって、キャリアの歩みが二極化するのではと想像しました。
企業と従業員の関係
企業は従業員の面倒を見る慈善団体ではないので、必ずしも従業員の意にそぐわない経営方針になることもあります（直近ですとLINEヤフーのフルリモート撤廃）。
そんなときもある程度は交渉しつつ、現職に残れるような工夫も必要だと思いますが、ある程度交渉してもダメなら時間ももったいないので次の職場へ移る勇気も必要です。
もちろん企業も企業で現代の労働力の供給制約の中、経営方針の変更で大切な人材を失う可能性も覚悟する必要はあります。
従業員も単にぶら下がったり、感情に任せて動くだけでなく、自分を評価してもらえる場所へ能動的に移る、そんな状況がもっと一般的になるといいなと、リベンジ退職の記事をみて考えた次第です。
それではまた！
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