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【働き方の闇】長時間労働でアウトプットが多いんだから文句を言うな問題

こんにちは!今日は働き方の闇として、『長時間労働でアウトプットが多いんだから文句を言うな問題』についてお話ししたいと思います。

これを考えるきっかけとなったのは、山下拓也さんのstand.fmです。

山下さんは管理職という立場から、自分が話す時間の長さにかなり意識を向けているというお話を受け、『そういえば妙に話が長い先輩・マネージャーって研究職(JTC)時代によくいたなぁ』とふむふむと聴いておりました。

私はすでにアラフォーとして若手と接する機会があるので、『話が長い人』として敬遠される人間にはならないよう意識を新たにしたのと同時に、話が長いつながりでとあることを思い出しました。

それは、
話が長くても労働時間(長時間労働)でカバーできるので、結果的にアウトプット総量が多く、少なくとも期末評価では高い評価を受けていた先輩方
です。

アウトプットが多いんだから文句を言うな問題

研究職時代に話が長い人としてパッと思い浮かぶのがお二方いらっしゃるのですが、少なくとも彼らに話しかけられたり相談しに行くと、彼らの話が終わるまで30分はざらにかかることが日常茶飯事でした。

じっくり話を聞きたいときは大変ありがたいのですが、その後会議など別件が控えている時などは相談に行けず、サッと切り上げたいときには相談するのが億劫だった時期があります。

また1対1での相談で話が長くなるのはまだ良いとしても、会議や進捗報告会でも一人当たりの持ち時間を平気で2倍は超過して話している、なんてこともありました。。

でも、そんな話の長い彼らはJTC社内での評価は高いのです。
なぜなら、長時間労働にものを言わせているので、結果的に彼ら自身のアウトプットの総量が多いからです。

そしてアウトプットがあるので、上司からは強く注意出来ない(ものと思われる。ここは私の推測です)

私はこのような現象を『アウトプットが多いんだから文句言うな問題』と名付けました。

話が長い以外にも、性格が悪いけど成果は出している、とか、遅刻魔だけど成果は出している
なども同じ問題ですね。

周囲への影響から考えたらどうなるの??

でも個人的には話が長いや性格が悪い、遅刻魔で人を待たせるといった要因を持ちつつパフォーマンスを上げている人って、本当のハイパフォーマーではないと思うのです。

なぜなら、本来発揮されるはずだった誰かのパフォーマンスが犠牲になって成し遂げられているからです。

【具体例①】時間にルーズな方の場合

先ほど例に挙げた先輩は、話が長いと同時に時間にルーズなところがあり、その人を待つために会議が定刻通りに始まらないことが多くありました。

会議にはその先輩以外に5人参加していたとして、5分遅れた場合、待っている人はそれぞれ5分の時間を失うことになります。会社としては5分×5人=25分ぶんのパフォーマンスを失ったわけです。

仮にその先輩が25分に相当するパフォーマンスを後から発揮しても、それは会議で遅刻した分とトータルで考えるとプラマイゼロです。もしその先輩が残業するなら会社は日中の労働よりも割増しした残業代を払わないといけません。

【具体例②】性格が悪い(コミュニケーションコストが高い)人の場合

性格が悪い張本人は、パフォーマンス出してるのだからいいだろうと思うかもしれません。ただ周囲としては一緒に働くときに何を思うでしょうか。

・今なら機嫌良いかな。。(悪そうだから話しかけるのやめておこう)
・あの人に話しかけるの憂鬱
・怒られないように資料もうちょっと丁寧にしておくか

といった具合に、本来ならしなくていい気遣いをするために余計なリソースを使うことになります。

2つの具体例から、話が長いけど/遅刻魔だけど/性格悪いけど etc. 成果を出している人というのは、多かれ少なかれ周囲のリソースを浪費していることがわかります(ちょっとしたテイカー傾向)。そのため、周囲のリソース浪費によるマイナスを加味したら、決してハイパフォーマーとは言えないよね、と思うのです。

『アウトプットが多いんだから文句を言うな問題』に遭遇したらどうするか

では実際にそのようなテイカー傾向のある人と仕事することになったらどうすればよいでしょうか。

①本人への注意、上長への提言

本人に直接注意できれば一番いいですが、それが難しければその上長に現状を伝えてみましょう。その際は具体的な数値や状況など、定性・定量的に伝えられるとより良いと思います。
例:半年前から先輩のAさんとの打ち合わせに長時間を要するようになって困っている。1回あたり軽く1時間はかかるので、その後〇時間かかる作業を始められなくなり、仕事の進捗に支障をきたしている、など

②異動、転職の検討

①で表明しても改善がされない場合、残念ながらテイカー周囲のことよりもテイカー本人のパフォーマンスが社内としては優先されて、なあなあになっている可能性が高いといえます。

少なくともそこでの評価軸では、自分がテイカーになってでもパフォーマンスを上げることの方が評価される文化なののだと割り切り、そこから距離を置くのも一つの選択だと思います。

すぐに異動や転職は難しいよ、と思うかもしれませんが、自分が評価されないであろう環境に身を置いて仕事をするのは私の経験上、精神的にかなりきついです。消耗しきってしまうと次のアクション(転職活動など)で正常な判断が出来なくなる可能性もあるので、違和感を持ったら即行動、を心がけるといいのではと思います。

最後に

今回は木下ファミリーである山下さんの配信から、過去出会ったテイカー気質の先輩を思い出しながら書いてみました。皆さんの職場ではこのようなテイカー気味の人はいますか?みなさんが工夫されている対応方法をコメントで教えていただけたら嬉しいです。

それではまた!


スタエフもやってるので聴きに来てくださいね!


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KASHIWA@マイノリティキャリア
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