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好きで入った会社でも、ジブン株式会社の経営方針からだんだん乖離してくるのは仕方ないよね、という話

今日は「入社時は気に入って入ったけど、だんだんと自分の価値観から離れていくのは仕方ないし当然だよね」という話をしたいと思います。

木下さんの放送で、ジブン株式会社の経営方針と会社の方針が合っているか、という問いを投げられて思い当たる節がありました。

①新卒入社編

私が大学院生の時に所属していた研究室が劣悪な環境でした。
・平日は夜遅く、土日も研究室に来て実験するのは当たり前
・夏休みはお盆の3日間だけ(ほかの研究室は1か月や2週間くらいくらいある)
・研究室にいない、早く帰ったりすると、助教からネチネチ嫌味を言われる
挙げるときりがないですが、こんな感じの環境でした。そのため、社会人からはもっといい環境で働きたい、ということで福利厚生が整った化学メーカーのホワイト企業(もちろん制度だけでなく皆さんきちんとそれを活用している)に入りました。

入社して数年は「ありがたやー」と謳歌していたのですが、徐々に違和感を覚え始めます。何かというと自分の妊娠出産、ダメ押しとなったのがコロナ禍の会社の対応です。

上にも書いたように、私がいたのはメーカーなので圧倒的な男社会なのです。幹部に占める女性社員なんて1%切っているレベルだと思います。そんな環境下で何が起こるかというと、ポストにつけない諸先輩方(主に年配男性)が「働かないおっさん」化してしまうのです。

私は育休復帰後は時短ではなくフルタイムで稼働はしていましたが、残業が出来て残業代を稼いで私の1.5倍とかの給料をもらうオッサンを会社が養っている構図に思えてしまい、徐々に会社へ嫌悪感を覚えるようになりました。

またコロナ禍で導入された在宅勤務でも、管理職層が在宅勤務に否定的な見解の方ばかりで、事前に在宅勤務の申請を出しても「顔を出しなさい」と却下されることもありました。

私は働く選択肢が増えるという意味で在宅勤務は大賛成だったのですが、管理職層はそうでなかったのです。会社の偉い人たちと働き方への価値観が違うというのはとても居心地が悪かったです。

最初は会社の制度に惹かれて入社したものの、自分の価値感が変わることで会社を嫌いになる、人間関係となんだか似ていますね。

②1回目の転職編(研究職からバックオフィス)

上記の会社への違和感をはじめ、我が家は夫の転勤がありうる職種なので私も研究職のような出社前提職ではいつか詰みそうだと考え、転職しました。

転職した先は社員全員フルリモートの会社で、バックオフィスを担当することになりました。小さな会社でほぼ一人バックオフィスだったので、経理から総務から情報セキュリティまで、ほかの部門の担当でないものはすべて一通り担いました。

フルリモートに転職出来てありがたい、これでこどもが小学生になっても私のキャリアは安泰、と最初は思いましたが、徐々にバックオフィス業務への興味関心が薄れてしまいました。というのも、少なくとも私に求められていた役割はバックオフィス業務をそつなくこなすことであり、定型業務的な要素が強く、「これ私じゃなくてもいいよね?」といった具合に、私の介在価値が感じられなかったからです。

また、未経験職種への転職だったこともあり、フルリモートへ転職した直後は給与ダウンは仕方ないと割り切っていましたが、なかなか昇給も見込めない状況にストレスを感じました。給与ダウンを経験して初めて、「ある程度の給与額は大事だな」と気づけたので、その後学び直しを経て現職に至ります。

価値観の変化で転職するということ

転職することを裏切りと昔は表現していたようですが、とんでもないことだと思います。日々学びやアップデートをしていれば価値観が変わるのは当然であり、同時に会社に違和感を持って転職を考えるのは全く不思議ではないからです。

今の会社に違和感があるけど転職しようか迷っている、そんな方にはぜひその違和感を大切にしていただきたいです。違和感を言語化すると、自分が本当に求めているものが見えてくると思います。

それではまた!

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KASHIWA@マイノリティキャリア
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