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Youを聴いて

2/12 OWV ONEMAN LIVE 2022 and Iで初披露されたOWVの5thシングル表題曲 Youを初めて聴いての感想。

春と言うと「別れ」、そして「出会い」のといった季節ではあるけど、私にとってはなんと言っても花粉....であまりいい印象をもっていなかった。

けど、何度も繰り返し過ごしてきたいつもの春ではなくYouは改めて迎える今までとは違った春を提示してくれていると感じ、春に対するイメージがより新鮮なものになった。

イントロを聴いて初めこの曲のカラーは暖色かな〜と思ったけどサビが来て あ、これは衣装の色の通りピーコックブルーですわ、となった。解釈一致。

サビの歌詞である「そばにいたいyou...」というメロディが爽やかな切なさを含んでいて、そばに「いる」じゃなくて「いたい」というwantなところに切なさをおぼえた。そしてその後のYou...の軽やかに上がっていくメロディが、その切なさを春特有の切なさと混ぜてたんぽぽの綿毛のように綺麗な青空に飛ばしていくイメージが浮かんだ。

全体的に水彩画のような淡くふわっとした印象を持ちながらも目を閉じて触れた確かな優しさを感じさせる。
「確かな優しさ」の部分にOWVの強い意志が感じられて、そこはバラードにはあまりみない低音の力強さで表現されているなと思った。

1サビ2サビで浦野(秀太)さんと中川(勝就)さんの声質の使い分け、Youという曲の色彩の豊かさを広げていると感じた。

1サビの浦野さんは爽やかさに全振りした歌い方。
2サビの中川さんは優しさにある強さを表現した歌い方。
という印象。

佐野(文哉)さんの声って男性ではあまり聞き馴染みがない綺麗なサンドボイス(砂のようにさらさらした声質だから自分はそう呼んでる)だから、佐野さん特有の、儚さとふわふわとした浮遊感を楽曲に色付けしていると思った。

一方で本田(康祐)さん声質は地に足が着いているな、という印象が個人的にある。地面に足が着いているからこそしっかりと歩んで行くことができる、その1歩にかける踏み込みの強さがまたYouの印象の幅を広げていると思った。

あとラスサビ前のCメロのコード進行、軽率にやばい(ここに来てIQ3の感想)

何かを始めたりすることってすごくエネルギーを必要とすることだと思う。

Youは新たな1歩を踏み出すときの不安やエネルギー全てを優しさで包み込む寛大さを持っていて、それは落ち着いたテンポの中で刻まれる勢いのあるビートがよく表しているなと思った。

温かくて、優しくて、力強い。

この曲を聴いて優しさって力強さがあってこそなのかもしれないと感じた。辛いことを経験した人は強くなる。その強さを持っている人は自然と優しさを持つようになる。優しさはとても人を温かな気持ちにさせる。全て繋がっているんだ。


本当に素敵な曲だった。


大切な人に花を送るように、この曲がみんなの元で咲いてくれたらいいな。

そして人との出会い、繋がりを大切にしたいね。


以上が私の初めてYouを聴いた感想です。
拙い文章ですが最後までご覧下さりありがとうございました。

MVが公開されておりますので是非ご覧ください。

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