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フレームワーク(3C分析)と問題解決のポイント


みなさま、こんにちは。フレームワーク研究会、「問題解決チーム」に所属している平(たいら)と申します。以前に、「フレームワークは何のために使うのか」を掲載しました。

その時の要点は、下記の3つです。
〇 フレームワークは様々な事を整理する手段であることを理解する。
〇 「目的の明確化」と「目的の見える化」をする。
〇 フレームワークを使う目的を自分自身が納得し、腹落ちさせる。
※詳しくは、こちら https://note.com/frameworkstudy/n/n307c140ddca6
 
今回は、フレームワークの3C活用のポイントと問題解決のポイントについて記載します。
 
1.フレームワーク(3C分析)の活用ポイント
 フレームワークは、SWOT分析やPEST分析など、様々なフレームワークがあります
が、その中でも、シンプルだけど戦略立案に効果的なフレームワークがあります。
 それは、3C分析です。3C分析とは、自社の外部環境を整理するのに有効なフレームワークで、Company(自社)、Competitor(競合)、Customer(顧客)、の3つの視点で情報を整理し、自社の戦略立案に有効なフレームワークです。
 石底さんが記載した「フレームワークはつながりと一貫性を意識しましょう」の戦略を導き出す全体図の中でも、3C分析は中心にあります。
 ※石底さんの記事 https://note.com/frameworkstudy/n/ne98239220002
 
 多くの企業が戦略立案に苦心している中、3C分析は効果的なツールとして知られていますが、その使い方を間違えると期待した効果が得られません。
 3C分析を実際にやってみると、競合他社を調査し、競合他社と自社の違いを自社の強みとし、最後に、自社の強みを欲しがる顧客に、商品やサービスを提供するとなります。
 この順番だと、自社の強みが顧客ニーズにあうのか不明確なまま戦略を決めてしまうことになります。
自社の強みやこだわりが、顧客から選ばれる価値に繋がらないと競争優位は生まれません。
 そのため、3C分析は、Customer(顧客)の分析から始めることをおススメします。
Customer(顧客) → Competitor(競合) → Company(自社)の順番です。
 戦略も顧客分析も、「顧客が満足する提供価値は何か、それをどのように提供するのか」を考えることが重要です。

  
2.問題解決のポイント
 問題解決でもポイントがあります。
それは、「問題を見て、いきなり解決策(打ち手)に走らない」ことです。
 例えば、「売上が減少している」という問題があります。
そこで、売上が落ちている原因を特定せずに、解決策に走ると、「売上減少→販促活動強化→SNS広告→インスタorフェイスブック」という形になりがちです。
なぜ、売上が減少しているのか、「顧客人数の減少or顧客単価の減少→既存顧客の減少or新規顧客の減少」というように問題がおきている要因を分解して細分化していくことが必要です。問題を細分化して、特定した問題の解決策(打ち手)を実行することが問題解決のポイントです。
 


3.フレームワークや問題、起きている事象は、バックして俯瞰して考える。
 フレームワークを使う時や問題がおきている時、困った事象は、どうしてもすぐに解決したいので近視眼的になりがちです。その状態で考えると、どうしても、見えている木の葉っぱをどうするかとの考えに陥りがちです。
「木を見て、森を見ず」という言葉もあるように、物事の細かい部分にこだわりすぎると本質や全体像を見落としてしまいます。
 例えば、飲食店において、近隣に競合店が出店したので、「その競合店と違うメニューを作ろう!」と思い立って、メニューを作っても、顧客に選ばれる可能性は低いです。 
 そもそも競合他社とコンセプトが違うのであれば、自社のメニューが陳腐化していないか、そもそもコンセプトが顧客に合っているのか、接客サービスはどうか、など、顧客目線で自社サービスを見直すことが重要です。
この事例からもわかるように、「バックして俯瞰して見ること」、「目的に立ち返ること」が重要です。
俯瞰して見ると、見える景色が広がります。
見える景色が広がると、全体像が見えて、
「このフレームワークは、何のために使っているのか」、
「そもそも、何を目的として、この問題を解いているのか」、
「なんでこの事象が起きているのか」、など、俯瞰して全体を見ることで、目的に立ち返り、成果が出やすくなります。
 


・最後に
フレームワーク(3C)分析や問題解決は、目的がないまま使うと、徒労に終わり、望ましい結果が出ません。
今回は、「フレームワークや問題解決は、やり方、順番がある。」、「フレームワークや問題などは俯瞰して考える。迷ったら目的に立ち返る。」など、活用のポイントを記載しました。
ぜひ、これらのポイントを意識して活用し、望ましい結果を手に入れましょう。

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