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仕事をよくするためのITツール導入計画:5W1Hフレームワークの活用方法
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こんにちは。私は砂辺といいます。普段は銀行などでデジタル化のお手伝いをしています。
仕事をよくするためにパソコンやスマホのツール(アプリやソフト)を使い始めるとき、関係者みんなに分かりやすく説明することが大切です。そのための便利な方法として、「5W1H」という考え方があります。これを使うと、必要な情報を漏れなくまとめられます。
「5W1H」とは、英語の質問言葉の頭文字を取ったものです。
What(何を)
Why(なぜ)
Who(誰が)
When(いつ)
Where(どこで)
How(どうやって)
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この6つの質問に答えることで、計画の全体像を把握できます。では、各項目について詳しく見ていきましょう。
1.What(何を導入するか)
どんなツールを使うのか、その名前と特徴
例:「チャットワーク」という社内コミュニケーションツール。チャットやファイル共有ができます。なぜそのツールがいいのか。
例:他のツールより使いやすく、スマホでも使えるので、外出先でも連絡が取れます。どんな仕事で使うのか。
例:部署間の連絡や、プロジェクトの進捗管理に使います。
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2.Why(なぜ導入するのか)
今の仕事のやり方の問題点
例:電話やメールだと情報共有に時間がかかり、大事な連絡を見逃すことがあります。ツールを使うとどんないいことがあるか
例:素早く情報共有ができ、必要な情報がすぐに見つけられるので、仕事の効率が上がります。ほかのやり方ではなく、このツールを選んだ理由
例:社内の掲示板を作るよりも、リアルタイムでやり取りができるこのツールの方が便利だと判断しました。
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3.Who(誰が関与するのか)
ツールを導入する担当者たち
例:IT部門の比嘉さん、総務部の金城さん、営業部の大城さんが中心となって進めます。外部の協力者(必要な場合)
例:ツールの提供会社から宮城さんがサポートに入ります。関係する上司や他の部署の人たち
例:各部署の部長には、定期的に進捗を報告します。
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4.When(いつ導入するのか)
いつからいつまでに何をするか、全体の予定
例:6月に準備を始め、9月にテスト利用、11月から本格的に使い始める予定です。大切な節目となる日
例:10月15日にテスト利用の結果確認、11月1日に全社での利用開始など。予定通りに進まないかもしれない点と、その対策
例:夏休みシーズンと重なるので、人員が不足する可能性があります。応援体制を整えておきます。
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5.Where(どこで導入するのか)
会社全体で使うのか、一部の部署だけか。
例:まずは本社で導入し、うまくいけば全国の支社にも広げていきます。ツールをどこに置くのか。
例:このツールはクラウド型なので、インターネットを通じて使います。特別な機器は必要ありません。
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6.How(どのように導入するのか)
ツールを導入する具体的な手順
例:①アカウント作成 ②基本設定 ③テスト利用 ④問題点の修正 ⑤本格導入 という順で進めます。使い方を教える計画
例:各部署から2名ずつ「チャンピオン」を選び、集中トレーニングを行います。その人たちが各部署で広めていきます。導入後のサポート体制
例:IT部門に専用の相談窓口を設置し、困ったときにすぐ聞けるようにします。
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まとめ
この「5W1H」を使って計画を立てると、新しいツールの導入について誰に何を伝えればいいのかが明確になります。また、関係者全員が同じイメージを持てるので、スムーズに導入を進められます。
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最後に
この計画書を作る際のポイントをいくつか挙げておきます。
専門用語をできるだけ避け、誰でも分かる言葉で書きましょう。
具体的な例を挙げて説明すると、よりイメージしやすくなります。
図や表を使うと、情報が整理されて見やすくなります。
導入によるメリットを強調し、みんなが前向きに取り組めるようにしましょう。
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この方法を使って、新しいITツールをうまく導入し、仕事をよりよくしていきましょう。
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