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にじさんじGTAで透けるanycolerの道程
10日間に渡る長期企画であるにじさんじGTAが星川サラさんと叶さんの主催で開催されました。
コメントの荒れが一部の配信にあったものの100人以上のライバーが参加してそれぞれに見所が散見できたので大成功を収めたと言っていいでしょう。
しかしanycoler運営は「やっぱりまだライバーが足りていないな」と再認識したのではないかと推測しています。
それはあまりにもにじさんじGTAにリソースを割かれたため自身の定番配信を行っていたライバーが1割もいなかったことが理由です。
おそらく理想としては半数程が大規模コラボに参加し、2割強~3割が配信をお休みして残りの2割前後が定番配信を行う感じではないでしょうか。
これを実現できるようになるには最低200人ほどはライバーが所属する必要があると感じています。
また今回運営のサポートは必要最低限に押さえられており、基本的に初回の企画は出来るだけライバー自身に任せるような方針になっています。
そして2回目以降は運営が俯瞰で観たときに気づいたミスや不満点を修正していくパターンが通常の流れです。
EN勢の不満はここにもあると思われほぼ全ての企画が初回だったため多くのENライバーは運営は何もやっていないとより強く感じ、複数回企画を行っていたセレン龍月さんだけは逆に自分自身で全てやりたいタイプゆえに運営の指摘をノイズに感じていたのだと思います。
そして箱外の指導・支援を普通に受けていくのもにじさんじの企画の特徴の一つです。
去年までにじさんじ最大のお祭りであるにじさんじ甲子園の主催に発案者ということもあり天開司さんが参加していました。
さすがにそれは企業として疑問点になる可能性が高まってきているので今年は主催を外れるのではないかと噂されていますが、基本的には他社の協力はanycoler側から直接求めることはほぼなくても拒むこともほぼありません。 (追記:舞元啓介さんの復帰と共に天開さんの主催継続が発表されました)
もう一つ意外と見落としがちなポイントがサービスさえ終了していなければどんなゲームでも対象になるところです。
いわゆる箱庭ゲームの多くが当てはまるのですがGTAでも一つ前の長期企画のRustも発売されたのはけっこう前の話になります。
案件でもその傾向があり当然新作のゲームが大多数を占めますが、企画案件となると昔と比べサービス終了の危機ではなくファンの傾向が固まっているゲームの案件が増えているように感じます。
これはにじさんじの多様性を考えれば解ることでゲームのファン層と被る人が視聴しているライバーさえ選んで案件を出せば継続的な効果が期待できるため自然と増えていくようになっているからです。
逆にホロライブの案件は一瞬でも着実にゲームにお金を落とす人が増えるので収益ボーダーギリギリのゲームがバフを掛けるために行う案件がやや多めになっているのだと予想しています。
そもそもカバーはゲーム会社であることの選択肢を強く残していて、部署を設けてタレントによる収益でソフトを開発しています。
それに対しanycolerはアプリ提供会社からライバーを様々なメディアで活躍させるタレントおよびタレントグッズ販売会社に変わっていっています。
ゲームプレイもその一環として古今東西あらゆるソフトに様々なライバーが挑戦しています。
以前ゲームの許諾で色々と言われていましたが、任天堂がいち早く包括許諾をanycolerに与えたように配信環境に真摯な態度で接しているのでしょう。