クローゼットと向き合う
先月末、今年2度目の引っ越しをしました。
今回は夫の転職に伴う引っ越しで、夫にとっては長く働いた会社を離れる決断、とても勇気のいることだったと思います。
まだ働き始めて2週間。もちろん今後、その選択に対してまた方向転換したくなることもあるかもしれませんが、夫自身と私たちで決めたことだから、納得し、楽しみながら進み始めている所です。
その引っ越しが大きなきっかけとなり、私も長い間、手放せなかった「仕事道具」を手放す決断をし、実行できました。
以前、パーソナルカラー診断と骨格診断をツールに、似合う洋服の色や素材、形の選び方や着こなし方のご提案をする仕事をしていたときの道具です。
自分自身が診断をしたきっかけは、自分自身のことをもっと知って、外見や服装を良くしたい、変わりたい、その思いからでした。
そこから、ファッションの魅力や楽しさを知り、養成講座も受講し、これを同じ悩みを持っている人たちに届けたいと思い、自宅でサロンをオープンしました。
日々楽しく仕事をしていましたし、夢中で走り続けてきたのですが、多くのお客様とお話ししていく中で
「この服は私に合っていますか」
「これは大丈夫ですか 」
「私にはどのアイテムが良いと思いますか」
といった内容の質問をいただく機会が増えていました 。
これまで私も何度もしてきた、何度も感じた、いまも時々求めてしまう質問。
だからこそ、お気持ちは本当にわかるのです。
ただ、
私が判断していいのだろうか
私が決めていいのだろうか
そんな気持ちがどんどん出てきてしまい、お客様の似合うを決めることや、お客様が身に着けるアイテムをご提案することが、どうしても出来なくなってしまい、仕事から一度離れることを決めました。
しかし、やめると決めた後も、それらの仕事道具を手放せず、4年間も持ち続けていました。
まだ迷いがあったり、もったいないという気持ちも、正直ありました。
それでも、それからの4年間、環境の変化、出会った人、感じたこと、また自分自身が何度も自分のクローゼットと向き合うことで、自分の気持ちにも少しずつ変化が起きました。
そして、昼田祥子さんの本に出会いました。
ファッションエディターである昼田さんが
本当に大切にしてこられた洋服。
それらを3年かけて捨てて、変化していく昼田さんの姿勢や思考。
その心からのお話に、私ももう一度、自分や服としっかり向き合いたいと思い、昼田祥子さん主催の「服捨て100人プロジェクト」に参加しています。
最近のお話で印象的だった
「捨てるかどうかは自分でしか決められない。
もちろんお金を払って委託することもできるけど、自分で決着をつけないと進めない。自分で決めて、自分でやるしかない。」
このお話を聞き、私も、相手視点の服選びでなく、自分視点で、自分がどうなりたいのか、自分できちんと決めていきたいと今、強く感じています。
診断を否定する気持ちは全くありません。
学んできたことや、仕事での気づきは、今も日々活用しています。
今の自分にフィットするもの、今後の自分に向けて取り入れたいものを、自分で決断し、選び続けられる自分になりたい。
そう感じるようになりました。
講座の終了日は12月21日。
まずはそこを目標に、自分のクローゼットにもう一度向き合います。