旅行用バックパックを探した話


発端

昨年購入した CabinZero Military 36L というのが、少しデカかったかも、と思ってしまったのがきっかけだった。山行用は、ミレーのサースフェー30+5 というバックパックを持っており、旅行用バックパックは、 Bellroyの Transit Workpack (20L)を使っている。
今回は「旅行用」バックパックである。購入当時のTransit Workpackの仕様は、20Lという容量で、1泊、2泊程度には普通に使えるが、コートの着脱がある冬の旅行では、脱いだコートを手持ちしなければならないという不具合?があった。その翌シーズンは、背面側にバンジーロープを取り付け、コート程度であれば背負える仕掛けを追加したが、冬や海外旅行には、もう少し大きいバックパックが欲しいと思い購入したのがCabinZero Militaryであった。背中側に Molle というストラップバンド等で他のユニットを接続できる仕掛けがあり、36L仕様にはミレーのサースフェーのような、背負い位置の調整ストラップが上下にあり、かつチェストベルトとウェストベルトにより、調整すると背負い心地が良くなる仕掛けありで、これらが揃っていたCabinZero Military とした。サイズは、44L では大きすぎと思い、36L に決めた。仕様上のディメンジョンは、高さ46cm幅33cm奥行16cmだそうである。
しかし、36Lという容量は、空きがある状態で使うと、コンプレッションベルトを使っても不格好で「少しデカかったかも」と思った。これが発端となり当方の要求仕様を満たすものはないか?と探索が始まってしまった。

要求仕様

何もかも満たそうとすると、それはオーダーメードしかないが、現在、バックパックのオーダーメードというサービスは聞いたことがなく、おそらく存在しないのではないかと思う。要求仕様を書き出し、どれを取り、どれを捨てるか?取捨選択しか手段はない。要求仕様は、

  1. 冬のコートを手持ちせずにバックに括り付けられること。イメージとしては、Netflix の「グレートウォーター:ウ"ロツワフの大洪水」に出てくる水門学者が、バックパック上蓋に上着を挟み込んでしまう。あんなスタイルでOK。

  2. 航空機の客室に持ち込め、25〜30L の容量であること。

  3. 肩ベルトの調整機構、上下にあるのが望ましい。

  4. 材質や仕掛けで重くなるより、軽量を望む。

  5. 色は黒以外で、目立ちすぎない色。

  6. 価格は、2万円を越えないと嬉しい。

  7. ビジネス用途は考慮しない。ノートあるいはラップトップPCの保持機構は無くても可。

  8. 小分けポケットは、多すぎると位置が固定するまで迷子になり易いので最低限でOK

  9. サイドの飲料ボトルポケットはあったほうが望ましい。

  10. チェストベルトとウェストベルト、2つは不要であるが、なんらかの手段により身体に固定する仕組みは欲しい。

  11. 長さ調整ストラップがブラブラにならないこと。「なし」とまでは言わないが「ブラブラ」は少ないこと。

最後の要求仕様により、多くのアウトドア向けバックパックは候補から外れることとなった。

Bellroy のバックパック

結構、お気に入りメーカーでバックパック以外にも、財布などの小物もココのモノを持っていたりする。
現在、手持ちのTransit Workpackは、20L以外、28L, 38L とサイズ展開している。購入時は、20Lしか目に入らなかった。あるいは無かったのかもしれない。28Lは本体自体で、1.1kgあり、少し重い。
現在使用中の20L でも、使用開始当初は、肩が痛くなりコインロッカーに入れてしまいたいと思うことがあった。それ以来、背負い心地の調整機能付きに目が行くようになった。価格は、wallet friendly とは言い難いがオシャレなバックパックではある。他に目がいってしまったのは、
Venture Ready Pack 26L, ¥43,300 レンガ色が良い。
Venture Travel Pack 26L, ¥55,000 黒色のみ。外付け可能な15Lのスタッフバッグあり。
という2種類である。レンガ色の Venture Ready に目が行ったが、シンプルな背中なので、荷物の追加後付けは工夫が必要になる。価格も見送りの価格帯。手持ちのTransit Workpackが使えなくなった時の後継候補という位置づけとした。

MAMMUTのバックパック

セオン トランスポーター 25 ¥23,100
これ、旅YouTuber にもユーザーさんがいて、紹介動画がアップされている。
仕様上のディメンジョンは、高さ47cm幅31cm奥行15cm (mm単位切上)だそうである。えっ、容量の割には見た目がデカイかも、と思い店頭で背負わせていただいた。直方体形状で背負うと結構、サイズ感がある。容量は25Lと謳っているが、CabinZero Military 35L と背負ったときの見た目とほとんど変化なし。評判が高いバックパックのようだが、見送りとした。黒しか現物を見ていないが、本来ビジネス向けで、休日にも使えます。という印象のバックパックであった。

Gregory のバックパック

ということで、いろいろな譲歩を強いられるが、評判の高いグレゴリーのおにぎり型バックパックになるかなあ。という気持ちでショップに出かけたが、26L の定番バックパックが店頭に無く、がっかりした。¥20,000 前後の価格であるが、ネットで買うか。と思いながら、他のバックパックを眺めた。

Northfaceのバックパック

目に飛び込んできたのが、Pre-Habという変わった名前のバックパックで、私にすれば「そうそう、コレ、こういうのがいいんだよ。」というバックパックであった。価格も wallet friendly で、手に取ると決して高機能な素材ではないと分かるレベル。Amazonでは、通勤通学用途として紹介されている。当方の使用頻度は、Daily ではなく稼働率の低い旅行用である。28L容量で、外側のコンプレッションベルトは使いようによっては、何かを括り付ける用途に転用可能であり、そのベルトの使わない部分もブラブラにならないような仕掛けがあり、なかなか良い。「グレートウォーター」の水門学者スタイルの上蓋によるコート括りも可能な仕様である。
学生さんが通学に使いたくなるような仕様、価格であり、黒以外のカラー展開もあったので、もう決定! ああ終わった。あとは旅行の計画を立てるだけ。ということになった。ヤレヤレだな。
上記のうち、譲歩した要求仕様は、
3. 肩ベルトの長さ調整機構は下部のみ。(これは大体、こうだ。)
9. サイドの飲料ボトルポケットは「無」。サイドには内部にアクセスできるチャックがあるので、それで良しとした。

以上

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