ポーカー話250114 ポーカーディーラーと握り込み行為について
Shuffle Up & Deal, れくです。
この書き出しということはポーカーの話です。
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相変わらず売る気は無いので間違って買わないでください。
今回の題材はこちら。
筆者は以前、ほんの少しだけマジックをかじっていたことがあり、技術はもうありませんが知識だけほんの少しあるので、そこも絡めての話を今回はしたいと思います。
個人的な話
ポーカーディーラーとしての筆者としては、「何枚抜かれてもわかりません!」が正直な回答となります。
冗談です。
この記事を書きながら手元でデッキを持ってみたところ、5枚減っていたらさすがに少ないなと思いました。
4枚では、わからないかもしれません。
精進します。
マジシャン的観点
まず、マジシャンの場合、奇数枚不足の時は必ず気付きます。これには明確な理由があります。
マジックの技法として「パーフェクトシャッフル」というものがあります。
リフルシャッフルなりファーローシャッフル(ファローシャッフル)なりで実現するのですが、その準備として「デッキをピッタリ半分ずつのパケットに分割する」という作業があります。
ここで、デッキが奇数枚の状態ではパケットの枚数が絶対に一致しないので、1枚ないし3枚抜かれている場合はここで気付くことができるわけです。
一方で、2枚抜かれている場合は、パケットの枚数が本来の26枚から1枚減った25枚で一致することになります。
26枚と25枚の区別をつけられるマジシャンは、相当の熟練度をお持ちであるといえるでしょう。
ディーラー的観点
翻って、ポーカーディーラーとしてはどうでしょうか。
ディーラーとして行うシャッフルは、「パーフェクトシャッフル」を目的としていません。
したがって、リフル直前に左右の手に分けたパケットの枚数を合わせることもしません。
合わせている時間が無駄だから、ですね。
なので、奇数枚のカードが抜かれていることに気付く機会は、マジックの技法と比較すると失われていることになります。
また、ポーカーディーラーは原則的にはゲーム進行を優先するため、デッキの枚数を常時検査することはありません。
となると、デッキの枚数は熟練の感覚で「はかる」か、ゲームのすきま時間を見つけて「数える」ことになります。
感覚ではかるためには職人技とも呼ぶべき水準を要求されるため、誰にでもできることではなく、それゆえに標準化することもできません。
もちろん、それができるディーラーさんは賞賛に値します。
不正行為の防止や検知にも一役買っていますし、報酬面を含めて報われるべき存在であります。
ただし、重ねての記述になりますが、ディーラーさん全員がこれを習得することはできませんし、そうであるべきと言うこともまた、できません。
実現方法
そこで、確実に、多くのディーラーに実行可能な方法として「すきま時間に数える」という手法を採っています。
トーナメントのブレイク最中にデッキをリオーダーすることが、その最たる例です。
また、特に米国でプレイしたことがある方や、米国でのプレイを動画で見た方はご存知かもしれませんが、リバーカードを配った後にスタブの枚数を数えているディーラーさんがいらっしゃいます。これも、カードを隠し持つ不正行為を発見し防止するためのものです。
また、シャッフルマシンのうち一部の機種には、デッキ内にカードの過不足があるときに何が足りないか・何が多いかを検出し通知してくれるものがあります。
そのように、機械やテクノロジーを活用して不正行為を防止するということもまた、対策として有用でしょう。
だいじなことは
大事なことは、不正行為を防ぐことです。
手技の練熟を目的として、デッキからカードが抜かれていることを検知できるように感覚を研ぎ澄ますことも確かに有効です。
ディーラー個人として、研鑽を継続することの重要性は言うまでもありません。
ですが、それを全員が当然のものとして修得することはできませんし、自分ができるから、そうであるべきだから、などと言って他人に当然に要求することもすべきではないでしょう。
また、それが当然だからといって、すでに出来ている人にタダ乗りすることも違います。高い要求には高い報酬が必要です。
無料のお役立ち情報、筆者の主義主張はここまでです。
ディーラーとして今からできること
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