ちゅんちゅん話210714…遅延抵抗(レイト「レジスト」)

Shuffle Up & Deal, れぐです。
この書き出しということはポーカーの話です。
本日のテーマはアミューズ用語です。無料です。

誤ったアミューズ用語に物申す話です。
お題は「レジスト」。

ポーカートーナメントの特徴として、開始時刻までにエントリー手続きを済ませて着席している必要は必ずしもないということが挙げられます。
エントリー締切時刻までに手続きが済んでいれば、ゲームに参加することができます。試合開始時刻に遅れていい競技など他ではなかなかありません。

ところで、この仕組みのことや締切時刻のことを指して国内ポーカー界隈では「レイトレジスト」、あるいは省略して「レイト」と、よく言われております。

「レイトレジスト」????

「「レジスト」」????????

レジストという発音をする英単語は、'resist'ですね。どちらかというと「レシスト」とか「レスィスト」が近いですけどね・・・
意味としては「抵抗する」などがあります。抵抗勢力を指すレジスタンス(resistance)のresistです。電気抵抗(electric resistance)なども。

Late Resistということは「遅かりし抵抗」ということでしょうか。
ポーカーという競技、ゲーム、ギャンブルのシーンでどう使われるのか想像がむずかしいです。

WSOPのストラクチャシートなどを見ていただけるとわかりますが、そこには"Late Registration"という表記があります。

Registrationは名詞で、「登録」といった意味があります。参加登録のことですね。
これの動詞形は'Register'です。意味は「登録する」です。

'Register'とかいう単語、見た目からして名詞(-er)に見えるという気持ちはとても良く分かります。実際名詞でもあります。「記録」「登録」「登記」などの意味があります。
「登録するもの」という名詞単語は'Registerer'、カタカナでは「レジスタラー」です。こっちのほうが聞き慣れない、とてもよくわかります。
派生語として他に'Registry'などがあります。カタカナでは「レジストリ」です。パソコンに詳しい方などは聞いたことがあるかもしれませんね。

要するに、’regist'という英単語は存在しません。故に「登録」に関する意味の単語として「レジスト」を使うことは明確な誤りといえます。
余談ですが、「EventRegist」というサービスがあります。このサービス会社は「registという動詞は存在しない」ということを認めています。その上で、造語として使用しているとのことです。

特に店舗関係の方がイベント告知などに「レイトレジスト」や「レジストクローズ」といった表記を使うことが多いと思いますが、当記事を読んでくださった関係者の皆様におかれましては、このような表記の使用を即刻中止しましょう。
表記としては「レイトレジスタ」「レジスタクローズ」などが正しいです。なんか変だと思ったならば、短縮形の「レジ」を使ってください。「レジストの略」であることがバレずに済みますので。「レジスターの短縮だ」と言い張れますからね。
「レイトレジ」、で良いです。カッコつけて「レイトレジスト」なんて書くのは止めましょう。間違ってるしカッコ悪いです。
もしくは最初から英語で書いてしまえばよいのです。"Late Registration: 12:34"や"Reg. Close at 12:34"などの表記がおすすめです。

本場で通じない和製英語を使うためにアミューズで練習しているわけではないと思いますからね。

One seat open!

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