障がい者手帳で割引があるスタジアム一覧(2023年)

私は精神保健福祉手帳を持っています。そしていろんなスタジアムでサッカー観戦をすることが多いです。
実はJリーグの試合は福祉手帳を持っている事で割引などサービスを受けられる場合が多いです。
そのあたりの事をちょっと経験もいれつつお話していきます。
※行った事のある場所を中心に書いているので不足点がどうしても出てしまいます。他にサービスについて詳しい方いたら教えてください。
※こちらの情報は基本的に通常席を前提としたものを記載しております。車椅子席については扱っていません。

実際にどのような割引があるのか

クラブによってサービスの形は多岐に渡りますが、大きく分けていずれかの形になります。

差額返金タイプ

予めチケットを通常と同じ様に購入し、試合当日に窓口に行き割引分を返金してもらう形です。
500円返金→ベガルタ仙台、湘南ベルマーレ、セレッソ大阪、川崎フロンターレ、徳島ヴォルティス
半額返金→松本山雅FC
このタイプの最大のメリットは自由に席を予め決めてチケットを確保できる事(他の形は席に制限がある場合が多いです)デメリットは窓口にいく手間があることですね。

当日券が安く買えるタイプ

試合当日に販売所で通常より安くチケットを購入できる形です。恐らく一番多い形ではないかと。
クラブによりますが、割引金額は単純に大きいです。
当然ではありますが、事前に完売した場合は適用されません。また残っている席のみが対象なので、指定席の良い席で使うのは難しいかも。


  • 半額 いわきFC、水戸ホーリーホック、ギラヴァンツ北九州、レノファ山口(自由席のみ)、鹿児島ユナイテッドFC、V・ファーレン長崎

  • 3割引き アビスパ福岡(+手数料220円)、YSCC横浜

  • 500円引き 愛媛FC、ツエーゲン金沢、いわてグルージャ盛岡、FC琉球

  • 300円引き FC大阪、奈良クラブ

  • 前売り券価格になる 福島ユナイテッドFC、東京ヴェルディ、ガイナーレ鳥取、FC琉球

  • 金額指定 ロアッソ熊本(SS指定席以外1500円)、FC岐阜(1400円)、大分トリニータ(ホームorビジターゴール裏1500円)、AC長野パルセイロ(メイン2100円、ホームorビジターゴール裏1600円)、カマタマーレ讃岐(メイン1500円、バック1000円)、ヴァンラーレ八戸(メインA席1000円or芝生席800円)


事前購入をするタイプ

事前に申込をしたり、Jリーグチケット等で別途専用枠が設けられているケースです。様々なパターンがありますが似たやり方のものをまとめています。

Jチケット等で「障がい者料金」項目があるパターン

横浜FC

横浜FC公式サイトより引用。☆はダイナミックプランニングのランク。

販売期間は一般チケットと同じで、Jチケで「障がい者席」という専用の項目があり、購入後発券します。当日券もあります。
個人的には、エリアは限定されるものの席指定ができるのが良いです。
前売りで購入した場合、当日に総合窓口で手帳を提示して確認の印をもらう必要があります。工程が比較的多いので結構手間は感じるかも。
また上記料金の他要発券の為手数料がかかります。
横浜FC公式サイト

ブラウブリッツ秋田
秋田もJチケで購入後、当日販売所で本人確認とチケット発券する形になります。確かこちらは指定席の席指定は出来なかったかな。

秋田公式サイトより引用

清水エスパルス
清水はパルチケで専用エリアを購入。エリアはアウェイ寄メイン後方で料金は一律3000円。

清水戦障がい者エリア座席位置

また試合当日の専用窓口(メインスタンド入り口から入場し更に奥)で本人確認が入ります。(私が行った時この場所がわからず大変でした…)
公式サイト

ヴィッセル神戸
神戸は楽天チケットにて購入可能。
エリアはクラブ指定の場所(バックの北側端)で購入時に座席を指定して購入可能。
「その他のチケット」に該当項目があるのでそこから購入できます。

ファジアーノ岡山

岡山公式サイトより引用

ファジチケ、ファジスクエアにて事前購入もしくは当日券売り場で購入
指定席と自由席で方法が異なるようです。
指定席→通常通り購入後、当日に総合案内で差額返金
自由席→【障がい者優待】の表記のチケットを購入後、総合案内で確認と引き換えする
ファジスクエア、当日販売では優待価格で購入可能。

事前にメールなどで申込をするパターン

京都サンガ

京都公式サイトより引用

チケット専用問い合わせメールにて必要事項を記載して申し込み後、確認が取れてから発券のための番号と確認番号が送られてくるため発券することで手配ができます。当日券も有。
詳しくは公式サイトをどうぞ。
エリア、指定席の座席は指定不可能になります。私が過去に行った時は最後尾で固定でしたが今はかわってるかも…?

ジェフ千葉
値段は一般の3割引。当日券も有。
FAXもしくはメールにて必要事項を記載の上送信。申し込み完了時に確認番号が返信されるので当日窓口で確認時に提示後、支払になります。
余談ですが当初はFAXのみでの申請でしたが最近はメールも対応してくれるようになりました。
指定席の場合座席は指定不可能になります。
公式サイト

横浜F・マリノス
メールで事前に申請。ホームもしくはアウェイゴール裏席が割引価格で購入できます。
日産の試合のみ対象で、一律2900円。
メールに必要事項を記載後、確認後に発券番号と確認番号が返信されます。
期限は対象試合の2日前迄。申請時に対象エリアが完売していた場合は購入できないので注意。
公式サイト

ザスパクサツ群馬
事前に申し込みフォームから申し込みをし、当日料金支払い
HPにある専用のフォームより必要情報を入力し申し込みした後、当日に窓口で確認と支払します。期間は対象試合の3日前までで、当日券などはないので注意。当日料金から1000円引。
公式サイト

ミライロIDにて購入可能なパターン
障がい者手帳をスマホ連携できるサービス「ミライロID」にあるチケットサービスにて購入が必要になります。事前販売のみで、すべて500円引になります。
対象クラブ→ツエーゲン金沢、ガンバ大阪、FC琉球

その他

サガン鳥栖
事前にオフィシャルショップJR鳥栖駅店で通常の半額で購入のみ。
個人的に言わせるとこれアウェイ民にはつらいですね…(せめてJチケなどにするか当日販売してください)

チケットが抽選でもらえる事も

クラブによっては障害者を対象に招待でチケットをもらえる優待サービスがあります。

清水エスパルス、ジュビロ磐田は「静岡ろうきん福祉シート」を毎試合申し込み抽選制で受け付けています。スポンサーは静岡県労働金庫様です。
座席ですが、清水は障がい者専用エリアと同エリアなります。(詳しくは前項の清水の欄を参考ください)

ジュビロ戦招待券の座席位置

磐田はバックスタンドの上方でした。とても見やすくて満足でした。

モンテディオ山形も株式会社リプライ様の提供で障がい者向けのチケット提供をしています。
ただ公式サイトでは詳細がわからないので詳細わかる方教えてください(色々事前手続きが必要な感じ…?)

AC長野パルセイロも株式会社中嶋製作所様の提供で毎試合チケット提供を
しています。

また湘南ベルマーレもスポンサーのメルディア様が毎試合障害者向けにチケットの提供をしております。メルディアのHP

湘南の招待券席の座席位置

場所はミックスエリアのバックでした。

いずれもスポンサー様のご厚意によるもの。ありがとうございます。

同伴者と介助者

ちょっと話がそれますが、チケットを買う際、ほぼすべての所で「同伴者、もしくは介助者に対しての扱い」が記載されております。
個人的見解は同伴者は文字通り一緒に来てる人、介助者は当人の介助の為に来ている事が証明できる人。かなーと思っています。がいまだにその辺りは場所によって曖昧ですね。
たいていのクラブは同伴者もしくは介助者も本人と同じ条件でサービスを受けられますが、一部クラブは介助者のみに対してのサービスを行っています。

栃木SCヴァンフォーレ甲府は介助者のみですが無料で割引されます。
また水戸ホーリーホックも介助者は無料になります。
個人的には介助者への優遇は必要だなと感じていて、もっと普及したら良いなと感じています。

サンフレッチェ広島、アルビレックス新潟、FC東京はチケットのサービスはありませんが、車椅子以外の障がい者に対しても駐車場の優待サービスなどがあります。

余談というか

これをまとめるに何が大変かって、クラブによって記載されている場所が全然バラバラなところ。専用のページがあればいいですが車椅子と同じ管轄で記載されてたり※印で小さくしか書かれてないなどわかりにくい場合も結構あります。そして毎年内容が変わることが結構あること。なので毎年HPなどで確認しないといけない状態です。今回、なるべく該当のHPリンクを残したので見つけやすい…はず。

カミングアウトは悩みましたが、手帳持ちの方がサッカー観戦する時の参考やきっかけになれば良いなと思い公開することにしました。どんな人も、非日常を楽しんでほしいな、と勝手に思っています。

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