バーブレスシングルフックが好きな理由

　最近はめっきり使わなくなってしまったトレブルフック。そして、自分はバーブを潰すのを忘れてない限り基本的にはバーブレスで釣りをする。

一番の理由は楽しいから！

　バーブレスにする理由で一番多いのがおそらく"魚に極力ダメージを与えないため"じゃないだろうか？他には、"貫通力をあげるため"だったり、"乗り合い遊漁船で釣りをする際の安全性"のためだったりかな、、　

　シングルフックもダメージ軽減か魚種や釣り方によったら、貫通力が良くなるからといった理由が多い気がする。

　それらも自分がバーブレスシングルフックを好んで使用する理由のひとつではあるが、そんなことより、一番の理由はそのほうが釣りが楽しくなるからだ。

バーブレスは何故楽しい？

　大前提として自分がメインでする釣りはルアーフィッシングでキャッチ&リリースの釣りだ。

　漁をしてるわけじゃないので、魚を手にしなくても、そのためのタックルは何を使うのか、天気、気温、水温、地形などを考え魚を探す過程などのすべてが楽しい要素なので、魚を手にできなくても十分に楽しいのだ（魚を手にすることが出来るに越したことはないが）。

　そして、その魚を手にするのが難しければ難しいほどより楽しくなるといえる。ゲームを普通モードでクリアした後はハードモードでプレイするのが楽しいように、釣りもいかにハードモードにするかで楽しさが増すのである（完全な個人的な意見ですが、、）。

　バーブレスにすれば悪い言い方をすればバレやすくなるわけだが、それは言い換えればアングラー側が完璧なファイトをしたとしても、魚がフックが抜ける方向に反転したり、首を振ったり、エラ洗いなどでフックを外せるという、アングラー側のアドバンテージを少なくさせ少しでも対等に近いファイトができるということになる。

　それは、フックが外れてしまう可能性があると言うスリルを増幅させるし、その中でいかにバラさないようにファイトしてランディングするかをより考えさせられるのでより楽しくなる。

シングルフックなのは何故？

　トレブルフックではなくてシングルフックをより好んで使うのも同じ理由だ。

　トレブルフックの場合針先が三方向に向いてあるため魚がミスバイトした際も魚の体のどこかが引っかかる可能性が高いわけだ。その分魚がとれる可能性は上がるわけだが、それで魚がとれても不本意じゃないだろうか。やっぱりしっかり喰わせてフックも口にかかっているはうが、個人的には嬉しく感じる。

　格闘技で相手は丸腰の素手で正々堂々戦いを挑んできてるのに、こっちは腕が3本になるような特殊な武具を装着して、放ったパンチが全然クリーンヒットしてないのに、その武具が当たって、ダウンをとるみたいな、、、

　そんな勝ち方して嬉しいワケがない、、、それとはまた違うかもしれないが、個人的にはそのように思ってしまうわけだ。

　シングルフックがまったく外がかりしない訳では無いが、その可能性は減らせるし、外がかった場合でも針先が1本でかかったわけだから、それはそれなりにトレブルフックに比べて掛けた感が増すのだ（これも完全な個人的意見ではあるが）。

　完全な個人的な考え方でしかないが、そうすることで、より魚とのタイマン感を楽しめることになる。

他にもメリットが多い

　自分は釣りをメリットデメリットで考えるのは好きじゃない。プロでもなければトーナメントに出場してるわけでもないので、いかに魚を確実に多くキャッチするかと言うより、いかに自分が楽しむかが重要である。そんな中でバーブレスシングルフックのメリットにもなるし、楽しむうえでの要素にもなりうることがいくつかある。

①魚へのダメージ軽減

　バーブレスフックを使用する人の大半がもしかしたらこの理由なのかもしれないが、自分もそれには賛成する。それは自分のなかで一番の理由である楽しむためにも繋がるからだ。

　釣りをしていれば何度も経験があると思うが、トレブルフックが複雑な刺さり方をして、フックがなかなか外せずに魚を弱らせてしまったり、殺してしまったりした事。

　フックが目の周りを貫通して失明させてしまったこと。

　ルアーが魚にかかったままラインブレイクしてしまったこと。

　いろんなケースがある思うけど、どのケースもバーブレスだったり、それがシングルフックだったりしたら、大事にいたらん確率が大幅にあがる。トレブルフックが複雑なかかりかたをしてもバーブレスなら容易に外せる可能性が高いし、それがシングルフックであればそもそもそんな複雑なかかりかたをすることもすくない。

　目の周りに刺さったとしても、バーブレスであればスッと抜けてくれて、フックを外す時に目を失明させてしまうことも少なくなる。

　ボディーに刺さってもスッと抜けてくれる。これはバーブのフックを自分に刺してしまった人はよりそれがわかるとおもう。

　ラインブレイクしたとしても、その後ルアーが魚の口から外れてくれる可能性が高い。

　どれも絶対ではないし、バーブレスシングルでも致命傷を与えてしまうことだってあるが、その可能性はバーブ付きのトレブルフックにくらべれば圧倒的に低くなる。

　楽しむため釣りをしているのに、そうゆうことがあるとやはり悲しい気持ちになる。結局魚に針を刺しておいて何言っとんじゃ！と思う人もいるだろうが、それでも自分はそれが原因で魚を殺してしまったり、必要以上のダメージを与えてしまったら、嫌な気持ちになってしまう。

　最終的に楽しかったと思えるには、そのようなことが起こらないことでもある。
結局自分が嫌な思いをしたくないからといったエゴではあるが、バーブレスシングルフックは楽しむためのメリットになる。

②引っかかりにくい

　バーブレスシングルは針先が1つでカエシもないので、色んなところに引っかかってしまうのを防げる。

　魚をネットでランディングした後にルアーがネットに引っかかってなかなかとれずにイライラしたことがあるんじゃないだろうか？

　ルアー同士が絡みまくってルアーをボックスからとるのが大変だったこともあると思う。

　服にささってしまって、とるのが大変だったり、、バーブレスシングルであればそのようなことはほとんどなくなる。

③安全性が高い

　これはシーバスの乗り合い遊漁船なんかがレギュレーションでバーブレスフックにしている理由なんじゃないだろうか。

　万が一フックを他の人に刺してしまったり、自分に刺してしまってもバーブレスならスッと簡単に抜けてくれるが、バーブ付きならおそらくそのまま病院行きだろう。

　自分も何度かフックを自分に指したことがあるが、バーブレスで本当に良かったと思ったし、バーブ付きのフックを刺したこともあって、その時は比較的小さな細軸のフックだったので強引に勢いよく引き抜いたが相当痛い思いをした。

　まあ、これも万が一刺さってしまった時もスッと抜けてくれるので、すぐにまた楽しく釣りができる。

まとめ

　悪く言ってしまえばバレやすいバーブレス、フッキング率の悪いシングルフックかもしれないが、それはゲーム性をあげて釣りをハードモードにしてより楽しいものにしてくれる。

　一般的にバーブレスやシングルフックのメリットとして挙げられる、ダメージ軽減や安全性もトータル釣りを楽しむための要素として重要になってくる。

　みんな釣りを楽しむために試行錯誤してるのに、個人的なんでこんなにもバーブレスシングルにしてる人が少ないのかなと思うくらい楽しいと感じるんだが、、しかし、それもわかる。

　やはり、魚は手にしたい。自分もバラしてしまった時にこれがバーブ付きのトレブルフックだったらとれてたかもと思うことは多かったが、バーブレスシングルを好んで使い初めて思うことは、ビビってたときに思っていたりよりはバレないということ！
思った以上にバレないのにスリルは倍増する！

　もうそれをしってしまったら、バーブ付きのトレブルフックで魚をてにしたとしても、バーブレスシングルならとれただろうか、、バーブレスシングルでとりたかったなと思ってしまうのだ。

　決しておすすめはできないが、この快感を知ってしまうとバーブ付きのトレブルフックになんて戻れない。