おばんざいの田舎風アレンジ
滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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2月22日は「行政書士記念日」です。
昭和26年2月22日に行政書士法が公布されたことにちなんでいます。
その他の記念日にもなっていて、日付をニャンニャンニャンと読んで「猫の日」や、フーフーフーと読んで「おでんの日」にもなっています。
というわけで、我が家もおでんを仕込んでいます。
私はオーソドックスに大根、油揚げ、こんにゃくあたりをお酒を飲みながらいただくのが好きです。
ウチの子供たちの好きなタネは、こんにゃく、ゆで卵、もち巾着、練り物系で、大根や油揚げはあまり好まれません。
おでんに似た料理で「煮しめ」があります。
具材はよく似たものですが、醤油・砂糖・みりん・酒などの調味料で甘辛く、煮汁がなくなるくらいまで煮込むのが違いでしょうか。
こうした「煮しめ」や「白和え」「なます」など大きなお鉢に入った「鉢もの」と呼ばれる料理が法事の会食の際によく出てきました。
鉢ものに近い料理が京都に行くと「おばんざい」の名前で出てきます。
今、考えると「鉢もの」は、丁稚奉公の文化の名残なのではないでしょうか。
私のいる滋賀県からは京都へ沢山の人が丁稚奉公に出ていたと思います。
奉公先で賄い料理として出てきたものが「おばんざい」なので、実家に戻って京野菜でなく田舎の食材でアレンジして「鉢もの」になったのではないかと思います。
田舎の人にとっては、京都という都の雰囲気を感じられる料理として、大勢が集まる法事の場などで喜ばれたのでしょう。
今や法事の会食も料理屋さんばかりになり、「鉢もの」をいただくこともほとんど無くなりました。
作る機会がないので、作り方も伝わっていってません。
でも作り手が少なくなったということは希少価値が生まれ、今度は「鉢もの」を出す居酒屋なんかが、ウチの街にもできたりするんではないでしょうか。