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能動経済・栗本慎一郎氏と一致・新しい物語は内的な知(能動性)にしかない

 栗本慎一郎「パンツを履いたサル」読了。他人からもらった本で面白かった本は生まれて初めてだwちょいちょい昭和的な女性に対する偏った表現に閉口したがそこは仕方ない。
 
 学校的な大きな監獄に囚われた我々は、科学という外からの知識の押し付けにより、内的で自然な知識欲や倫理を失ってしまった。しかし本来科学も内的な知の賜物だった。押し付けられた薄っぺらい倫理と知識は学校監獄社会をどんどん窮屈にする。本物の深い知と倫理は自分の中にしかない。
 能動性だけが経済(経世済民・世の中を良くする)できるという私の主張と全く一致する。能動性はまさに自分自身の中からしか起こらない。

 また、革命が起きる時とは、究極的に大多数が「物語」をつまらないと感じる時である。(この辺りは後の「サピエンス全史」とも通ずるが栗本慎一郎の方が40年ぐらい早い。ハラリの書籍は梅原猛や河合正雄、今西錦司といった過去の、あまり日本の中央の知識人たちには認められなかった学者とそっくりで、東大法学部中心、又は左派インテリ既得権の害悪を証明していると言わざるを得ない。)

 最近の日本人は、戦後民主主義やアメリカ的倫理観、アメリカンドリームみたいなものをつまらないと感じ始めている。新しい物語を作らなければならないが、それはクリエイターや思想家、革命家の内的な知にしか存在しない。

 最後に古田くん、楽しい本をありがとうございました。