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ワードローブ診断をするうえで大切な視点
FPSS17期生、チエです。
開業講座最初の授業はワードローブ診断の練習が課題ということで、添削は先生・・・かと思いきや、同期全員がお互いにフィードバックするスタイル。ただ発表するだけでなく、その場で講評をする or 受けるという、まさに実践に近づいた内容の時間でした。
これまでは1体スタイリングを完成させればOKだったものを、今回は1週間分(7体)を資料にまとめて提案しました。・・・その違いとは?
振り返って、色々ありました。
① パッと見て「お願いしてよかった」と思ってもらえるラインナップになっているか
まず第一印象として、資料を見てもらって「わ、お願いしてよかった!」と思ってもらえないと頼んだ意味がないよね・・ということです。ただし、
② 「自分で着回しができそう」と思ってもらえるか (違うパターンのスタイリングができそうと思えるか)
これも重要ですよね。真逆のポイントです・・・
無難で「これなら自分でできそう・・」と思われてしまっても、インパクトがありすぎてハードルが高いと思われても良くない。
さらに、ラインナップとして統一感があることも大切だなと思いました。グラフィックデザインではないですが、服のテンション感や、曜日で組み合わせるリズムも、見ていただく相手に良い印象を持ってもらう上で大切だと思いました。
③ 本人が抵抗なく着られるチョイスになっているか
もっというと、ご本人が普段選ぶものから離れすぎていると、結果、着てもらえないことになってしまうので、遊び心がありすぎてもハードルを上げてしまう。提案として自分色を出したい気持ちもありつつ、それを抑えて使いやすいセレクトにする。提案する側としては葛藤の嵐です・・
④ それがベストな選択であるといえるセレクトになっているか
もちろん各種診断もベースにしているので、ご本人のリクエストを汲みつつ、診断で似合うとされるものを取り入れていく。これまでにやってきたことですが、アイテム点数が増えるとおろそかになりがちで、「本当にそのアイテムがベストな選択だったのか?」と考えると、今回の私の課題は、完璧な提案にはまだまだ至らない点ばかりでした。そして最後に、
⑤ テーマ性を持たせるということ
これは「提案を資料でまとめる」となれば定番かもしれませんが、依頼してくれた方に「どういう意図でそれをセレクトしたのか」を伝える上でとても重要だと感じました。ラインナップを見てもらって、「この並びで私の意図、汲んでください!」って、それは確かに一番ハードル高いよね・・と思ってしまいました。
わたしは今回、特定の芸能人のファッションをテーマにしたので自然にできていたのですが(添削中、何度その名前が挙がったか・・・笑)、受講後に、現職で身につけた経験を思い起こしました。
現職でも、クライアントの要望を汲んで、膨大な候補のなかからマッチしたものを選ぶ。という仕事を過去にしていたので、自分の中でセレクトの軸を持っていないと、提案がどんどんぶれていってしまうことがありました。さらにその商品は見えないモノなので、自分の頭の中でしかイメージを持つことができず・・・この経験を続けたことでかなり訓練されたと思います。
このスクールに入る動機となったひとつに「現職の他に、もう一度自分のセンスを活かした仕事をしたい」という気持ちもあったので、センスを感じてもらえる方面で実現できたらいいな、とは思いつつ、実際に自分に合っているのか?については、今後自問自答しながら、道すじを決めていきたいと思います。
ワードローブ提案として大切なこと。単品で選ぶだけではなくトータルでまとめることの難しさ。今回も学びたっぷりのしびれる授業でした。
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