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【知られざる繰上返済のデメリットとは?!】~FP酒場inマーベラス~編

「早めに繰上返済をしてしまいたいのですが・・」

小学校からの友人から紹介いただいたお客様とFP酒場!

さて、今回は住宅ローンの返済について。
お客様は昨年ご自宅を購入されて、毎月ローンを支払ってます。
ローンが千万単位になると不安になるもので、お客様もできるだけ早く返してしまいたい、早めに繰上返済してしまいたいとお考えのようです。

ただ繰上返済にはデメリットもあることを知らなければいけません。
それを知った上でするかしないかの判断をすることが重要ですね。

まずメリットでいくと
・月の支払額が減る
・支払い期間が短くなる

こんなところが挙げられます。

ではデメリットは?
4つ
ほどあると私は考えます。

①手元資金がなくなる
繰上返済は、当然ですが預金ではありません。
だから一度返すと返してもらえません。
繰上返済のために手元資金をなくして、必要な時にお金が使えない!というのは一つのリスクです。

②住宅ローン控除が減ってしまうかも!?
住宅ローン控除は年末時点の借入残高に応じて、税金が一部返ってくる仕組みです。なので繰上返済で残高を減らしてしまうと返ってくる税金も減ってしまう可能性があるのです。

③団体信用生命保険の効果が薄れる!
ローンには一般的に団体信用生命保険といって、支払う人に万が一のことがあった時に、今後のローン返済をしなくてよくなる仕組みです。最近はこの”万が一”の対象も広がっているため、ローンを組んでいるということは保険としての効果がとても大きいのです。

敢えて悪くいえば、繰上返済というのは
お金を払って、万が一の保険金を下げる行為とも言えてしまうんですね。

④生活費の使いすぎが発生するかも!?
これは絶対ではないのですが
住宅費が少ない人、または無い人は生活費が高くなりがちです。

一般的に人は住宅費があるから、生活費が落ち着くのです。
繰上返済によって支払額が少なくなるとなんか得した気がしてその分生活費に充ててしまう方が一定数います。これでは家計は改善されません。

このようにデメリットはそこそこあるんですね。
確かにローンは負債といえば負債です。
だけど、家計を上手に回すためのツールとも言えます。
どちらで捉えるのかで繰上返済の判断は変わってくるので
しっかりと知識をつけた上で自分にとって最善な計画を実行していきましょう。

お金なんかに左右されない人生を!

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