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【調達現場より】苦しみと哀しみの状況を聞いてください

私は現場の調達担当者の方々と対話を重ねています。話していると自分だけで悩みを抱えている方が少なくありません。さらにいえば
全国の調達担当者が似た悩みをもっています。


以下、多くの企業で聞いた現状です。心の叫びを聞いてください。


『調達現場、苦しみと哀しみの状況』


効率化を図れ、といわれるものの上司主催の会議は減らず。


サプライヤに多様性を求めるけれど、調達部員は男性のみ。


ガバナンスやコンプライアンスを遵守せよ、といわれるが、経営陣の会議では社長の一言ですべてが覆る。


コミュニケーションを重視しろ、といわれるが、肝心な情報は全て秘密裏にされている。


長期的な視野に立て、という本部長は四半期ごとの評価に怯える。


システムは速くなったものの、各部門との意思疎通は遅くなった。


上司は「挑戦を!」と部下にいうけれど、上司自身は、さらに上の上司にがんじがらめになっている。


スピード感をもって動け、といわれるものの、誰も責任をとりたくないので承認は何重にも手間暇がかかる。


サプライヤに透明性を求めるのに、自社の決定はブラックボックスのままで不信感が募っている。


「DXだ」と叫ぶ役員に承認をもらおうとすると、いまだアナログな根回しが必要で全員が疲労している。


「働き方改革を進めろ」という上司の仕事量は減っていると思えず出世する希望がなくなった。


トップは脱炭素を叫ぶけれど、炭素排出量の激しいサプライヤから調達しつづけるし、基準もない。


「顧客第一」と部員に語る調達役員は、どう見ても社長の顔色だけ気にしている。


ひごろチームワークの大切さを語っている上司だが、失敗時の社内報告のときは無言をつらぬきサポートしてくれない。


付加価値の追求といいながら、部下には「質問された際の資料」と社内用のパワーポイントを量産させる。


在庫削減をしろと命令されうが、緊急案件が発生したときは『なぜすぐに対応できないのか』と責められる。


値下げをしても褒められず、値上げを許したときだけ責められる。


リスクマネジメントを強調するが、そもそもリスクを積極的に取る人が組織にいない。


以上『調達現場、苦しみと哀しみの状況』でした。


とはいえ。この仕事にそれでもなお希望をもちませんか?


くだらない、しょうもない、どうしようもない現実かもしれない。でも、それでもなお、この仕事を通じて全社の企業価値を高めて、そして社会に貢献できると思うんです。


自分と、その周りだけでもいいから仕事に全力でぶつかってスキルを高める。楽しい仕事をするんじゃなく、仕事を楽しむ。


悩んでいるのはあなただけではありません。私たち一緒に調達業務を変えていきましょうよ。


<以下、追伸です>

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