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〇〇による調達改革論。涙するアスリートから学ぶこと

ミュージシャンとアスリートはずるい。嫉妬しました。もちろん、オリンピックの話です。個人であれだけ世界を熱狂させられるものってほかにありません。

個人的には柔道の阿部詩さんに敗北の「美」を感じました。それと対象的な角田夏実さんの飄々(ひょうひょう)とした金メダルには驚きましたね。また、スケートボード金メダルの吉沢恋さんの技がすごすぎて、もはや理解すらできませんでした。解説も「すげー」しかいっていなかったし。

ところで、一つだけ思い出話をします。世界的なアスリートの指導で有名な西田文郎先生とお会いした際、印象的な話を聞きました。先生はメンタル面でのアスリートの支援で有名です。私は緊張しながら昼食をご一緒していたのですが、西田先生は笑顔で「アスリートの指導に比べたら、会社員の指導は簡単」と教えてくれました。

オリンピックでは世界2位であっても、1位でなかったと涙する。銅メダルでもすごいのに落涙する。決勝に行けずに「このまま国に帰れない」と号泣する。しかも、金メダルを取れなかった選手を野次る人もいる。

それに対して、日本で上場企業は4000社ある。1社に10人の役員がいるとする。上場企業の役員になろうと思ったら4万位でもじゅうぶんだ。

真剣度が違うのです。そう西田先生は教えてくれました。冒頭で私はアスリートに嫉妬すると書きました。ただ当たり前ですけれど、アスリートが人々を感動させるのは、極限までの努力ゆえです。

西田先生は、だからこそ会社員は努力をするだけで成果を出せると強くおっしゃっていました。たしかに仕事に就いたときの気持ちを忘れずに、日々ずっとアスリートなみの努力をしたら誰だって成功するでしょうね。

努力した人だけが見られる光景が広がっています、と先生は教えてれました。オリンピックの年にはつねに西田先生とのこの思い出が蘇ります。

ただし現代では部下や同僚に努力を強いることはできません。すぐハラスメントだといわれるのがオチです。マニュアルがない仕事は依頼することすらできなくなっています。

はあ? 調達の仕事なんて配属を希望したわけでもありませんから努力しろとか頑張れとかウザイんですけど。

なんていわれて終わりかもしれません。

どうすればいいのか。もちろん答えはありません。ただし、自分が努力することはできます。さらに、古い言葉ですが、自分の背中を同僚や部下に見せつけることもできます。周りはすぐに変わらないかもしれません。少なくとも自分自身が変わることはできます。

そして志をもつ人たちとともに励ましあいながら、かつ最新の調達ニュースや法規制等を話し合える場ができないか。みなさんも周りを巻き込み、調達業務を変える努力をしませんか?

タイトルの〇〇はもちろん努力の意味です。よかったら私も世界を変えるために努力しています。

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