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調達部員は丸投げ希望人材になれ!!

先日、国際物流総合展に行ってきました。また調達関連の展示会もよく行っています。驚くのが、最近は「やさしさ」がテーマです。

「やさしさ」とは何か? 従業員への優しさです。物流展では現場の社員の労務管理や環境整備の出展が目立ちました。たとえば荷役を簡単にするもの。ドライバーや作業者を冷風で温度の低下を実現するファン、安全運転をアシストするソフト。

ピッキングのときにサポートするデバイス。AGV(自動搬送機)やロボットなど……。現在は相当な人手不足です。さらに退職するひともたくさんいます。人材の定着は企業にとって課題です。

先日、名古屋の大企業で働く人事部長と食事しました。4月は新人が入社式に来てくれるか不安だったそうです。ゴールデンウィークのあと、ボーナス支給後、夏休み、お盆休みのあとには、退職する社員がいないかどうか眠れなかったようです。

人手不足が労働者に環境の改善をもたらすのは良いことです。

だから展示会でも「やさしさ」がテーマになるのは当然でしょう。

と同時に、この数年、企業の役員クラスと話していると人材を紹介してくれ、といわれます。「人材はいるでしょう」と私がいうと、「いやいや、丸投げできる人材がいないんだ」といわれます。

新しい仕事を社員に任せようとするとき。

最近の若手社員ときたら「これは教えてもらっていません」「私はこのやり方を知りません」「経験がありません」としか言わない、と。現代の仕事は、昔に経験していないことばかりです。

誰もやったことがない。方法も答えも知らない。でも、何かをやる必要がある。だから任せたい。それなのに若手は「やったことないから無理です」といわれる。

頭がよいとか、経験とか、DX人材がどうとかといった話ではないのです。現代に求められているのは「丸投げ希望人材」です。

私は、「赤えんぴつバイヤー」と「黒えんぴつバイヤー」と区分をしています。赤えんぴつバイヤーはサプライヤからの見積書や資料に赤えんぴつで批判することはできる。でも白紙を提示されても、自分の意見がないから書けない。

だから「丸投げ希望人材」にならなければなりません。最大の参入障壁は失敗の数なのです。こういうことをいうと、ハラスメントになってしまうのでしょう。だから、職業人生として成功してい人にのみ「丸投げ希望人材」を勧めます。

これを読んだ方へ提案です。いますぐ上司に「あのプロジェクトについて、私にやらせてください」と伝えてください。可能ならば、「丸投げしてください」とも伝えてください。

「やさしさ」が当然の時代に、上司に「やさしさ」を発揮してくれ「丸投げして!」と叫ぶ反時代的な担当者こそが、逆説的に時代に求められていると思うんです。

もしよかったら、このメールマガジンを同僚に転送ください。

そして、私は反時代的な調達人材にたいし全力でサポートしていくしだいであります!

なお、価格査定、交渉など、私が講師を務める語るセミナーを開催しますので、ご参加ください。

↓イベントを紹介します。

<以下、追伸です>

●調達人材の意識改革
2024年9月20日 (金)19時30分~20時30分
https://knockthedoorrocurement.peatix.com/view

●The価格査定セミナー
2024年10月17日(木)10時00分~12時00分
https://www.future-procurement.com/event/theevaprice2/

●交渉力基礎徹底習得講座
2024年11月7日(木)10時00分~12時00分
https://www.future-procurement.com/event/negoprocurement2/

●調達業務基礎を一日で徹底的に学ぶセミナー
2024年12月4日(水)13時00分~17時00分
https://www.future-procurement.com/event/tokyo28/

今後のセミナー予定については表にまとめました。
https://www.future-procurement.com/2024semi.pdf

また下はお申し込み後すぐにご覧いただける教材も多数あります。

●「はじめて学ぶサプライヤとの型取引の適正化」セミナー
●CO₂排出量の算定を取引先に指導できるようになるセミナー
●「労務費の適切な転嫁のための価格交渉」対策セミナー
●ChatGPTの調達業務への活用
……などなど。下のURLからご確認いただけます。
https://www.future-procurement.com/product/

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