熟練投資家が語る2024年の相場展望 1月が最高値で6月頃に大きな下押しがある!?
日経平均株価が、バブル崩壊後の高値を連日更新してきています。本日1月15日の取引時間中には1990年2月22日以来となる3万6000円台に33年11ヵ月ぶりに乗せてきました。
強気な見方をする市場関係者の間では、年内にバブル期の史上最高値(3万8915円)を更新するという観測もあるようです。「失われた30年」を経験してきた日本ですが、ようやくデフレ脱却が本格化してきた!?
足元では急激な物価上昇と円安の影響によって、日常生活が逼迫している感は否めませんが、マーケットでは潮目が変わってきているといえそうです。
そもそもデフレとは、モノやサービスに対する需要が減少し、物価が下落し続けて経済が縮小すること。モノの値段が下がり続けるということは、お金の価値が将来的に上がるということでもあります。
例えば、今なら1万円で買える商品が、1年後に5000円になるとするなら、お金の価値は1年で2倍になったということ。なので、デフレのときにはお金を使わずに将来的な価値上昇を見込む動きになりやすい。
逆にインフレは、モノやサービスへの需要が高まり、物価が上昇し続けて経済が成長するということ。モノの値段が上がり続けけるということは、お金の価値が将来的に下がることになるので、価値が下落していく現金を手元に置いておくよりも株式などの投資に向かいやすい傾向にあるわけです。
バブル崩壊後の経済低迷期には日本企業の多くが、コスト改善の名のもとに人件費の削減を行い、設備投資の抑制に動いていました。しかし、「コストカット型経済からの転換」を掲げる政府の方針や経団連も賃上げの重要性を認識したこともあって、昨年は大企業を中心に30年ぶりに高い賃上げ率を実現!
日用品や食料品の値上げラッシュも一時期の過熱感はなく、消費者に受け入れられてきた印象がありますが、経済好循環のトリガーとなる賃上げを継続していくなら、やはり企業としては人件費を補うために商品やサービスの価格を引き上げなければなりません。
収入増が物価上昇に追いついて、肌感覚でゆとりが出たと感じる人が多くなるには、もうしばらく時間が掛かるかもしれませんね。
さて、その一方で半年先を読むといわれる株式市場では、世界から見た日本企業の将来的価値が、すでに見直され始めています。少なくともマーケットの世界では、いつまでも「安いニッポン」ではなさそうです。はたして、今後の株式市場はどうなるのか!?
人気シリーズ「旬の厳選10銘柄」の購入者様に特典として昨年末に配信した動画(2023年12月18日収録)をシェアしますね。
▼株歴50年超の熟練投資家 藤ノ井俊樹が語る2024年の相場展望
▼年始からの相場を後押しするのは東証の強い方針!?
上の動画を収録した昨年12月時点の日経平均株価は、3万3000円台を推移しており、しばらく上値の重い相場を形成してきていました。
年始から6月まで順調に上昇していたものの3万4000円目前で失速し、その後も幾度となくこの水準を抜けきれない展開が続いていたので、収録時点では3万5000円乗せはちょっと難しいんじゃないかと予測していた藤ノ井先生。
しかし、蓋を開けてみれば24年の年始から、多くの市場関係者たちも驚く強い相場展開となり、ご承知のように年初来高値を連日更新する動きに!!
以下は、WEBラジオ番組「週刊 株と共に生きる!」(2024年1月12日放送)の放送内で藤ノ井先生が喋っていた内容を書き起こしたものです。
ちなみに、現時点でPBR1倍割れの企業はまだまだ多く残っています。震災や政局不安などの影響によって、いくらか先送りされることになったとしても、日銀のマイナス金利解除や日本経済のデフレ脱却がそう遠くない時期にあると考えれば、割安株の再チェックをしておきたいところですね。
PS
2023干支銘柄「卯」は合計9銘柄で、最高値までの平均上昇率は63.70%!(※2022/11/25紹介時~2023/12/30までの最高値)
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