年末まで米国株が上がる根拠とは?
はやくも市場は「トランプ2」モードです。もたついている日本市場を他所に、米国市場は堅調に推移。米株高のトリガーとなっているのは、言うまでもなくトランプ大統領の返り咲きです!目先は次期政権の恩恵を受ける企業を中心に「トランプトレード」が展開していくでしょう。
また輪をかけて投資家心理を後押ししているのが、米国市場の長年にわたる経験則です。実は、4年に1度の米大統領選挙はダウ平均にプラスリターンをもたらすというアノマリーが存在します。ただ、アノマリーとは理論的に説明できないが、経験的によく当たる事象を指しますが、米大統領選挙に限っては一定の根拠があります。
米国市場が選挙前年に上昇する理由に、再選を意識する現職の大統領はもちろん、次期大統領を目指す対立候補も景気刺激策を打ち出し、全力でアピールすることが挙げられます。どちらが大統領になっても景気は良くなると市場は判断するため11月までは強気相場に!
と、ここまでは腑に落ちますが、投資家目線で気になるのは、その後の動きです。はたして年末まで上昇基調は維持するのか、はたまた来年はどうなるのか!?
過去のデータをもとに予測するなら、年末までの強気は継続の確率が高そうです。1960年以降、16回行われた大統領選挙のうち、年末にダウ平均が下落したのは4回のみ(1960年、1984年、2000年、2008年)。すなわち、75%は年末まで上昇しています。4分の3の確率で上昇なら、乗る気にもなるでしょう。
その一方で、4回に1回は下落すると考えると、少し気持ちが怯んでしまう?ただし、下落した4回にはある共通点があるのです。
1960年のケネディ大統領が就任した当時の米国は、大恐慌以来最高の破産件数と高い失業者数を抱える景気後退期の真っ只中にありました。1984年はレーガン大統領の再選時ですが、このとき米国は財政赤字と経常赤字という双子の赤字を抱える状態にありました。2000年はITバブルが崩壊、2008年は世界金融危機。つまり、いずれも景気後退局面にあるわけです。
では、現在の米国はどうなのか?FRBのパウエル議長は14日の講演で、「経済情勢は極めて良好で労働市場の状況は底堅い」と述べ、利下げを急ぐ必要はないという見解を示しています。実際、雇用や個人消費といった経済指標でも景気の底堅さが確認されており、FRBによるソフトランディング期待が高まっています。
もちろん、年末まで株高トレンドが継続しても、年明け急落するようでは妙味がありません。ただ、直近の報道でご周知のように、新政権下では大統領および上院下院とも共和党が制すトリプルレッドが実現しています。米国第一主義と唱えるトランプ氏の動きに拍車がかかる可能性は極めて高いといえそうです。
すでにマーケットでは期待先行で、動意づいている銘柄が続出しています。注目すべき銘柄の選択さえ間違わなければ、米国市場におけるトランプトレードを今からでも十分に享受することができそうです。
P.S.
「トリプルレッド」を達成したことで、政治的対立のリスクが払拭された米国政権。減税や輸入関税などの政策を実現していき、自国の経済成長の加速化を目論むトランプ第二章!
近年稀に見る投資チャンスが到来していると市場参加者たちが息まいています。あなたもトランプトレードに参加してみませんか?
米国の企業はあまりわからない?
大丈夫です!
満を持して、数々の上昇銘柄を発掘してきた、グローバル金融コンサルタントが銘柄選定を行う「シャイニングスター8」16作目となる最新号「2024 Autumn」をリリースいたします!
ご興味のある方は弊社FPO公式LINEよりお問い合わせください。
P.P.S
米大統領選の結果をめぐり、個人投資家の反応は?毎日放送さんが、Bar FPO(証券バー)に取材に来られました。以下記事に実際に放送された映像も掲載しています。
【関連記事】