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2025年新年のご挨拶(FPO online編集長宝条さつきより)

謹んで新春のお慶びを申し上げます

新NISA元年の2024年は、日経平均株価の史上最高値更新や、初の40,000円ブレイクなど、歴史的な1年となりました。一方、日銀のマイナス金利解除などに端を発した8月5日の急落では、1日の下落幅が1987年のブラック・マンデーを超える4,400円となるなど波乱もありました。

年後半は、与党過半数割れ、防衛関連株へのシフト、「もしトラ」からのトランプ氏返り咲きなど、悪材料も多かった印象ですが、米国市場の強さと円安が、日本株の下値を支えた印象です。

米国をはじめ世界的の中央銀行が利下げに舵を切る中一方、日本が利上げすることによる日米金利差縮小で、「どこかで大規模な円キャリートレードの巻き戻しが起こる」と言う警戒と背中合わせでしたが、実際にはFRBが利下げに転じたものの、根強いインフレとトランプインフレ懸念まで加わって、米国の長期金利は高止まりしています。

予想されていたほどの日米金利差縮小が進まずに円安が進行していることが日経平均株価の下値を支える一方で、金利高止まりは米国株の重石になるので、日経平均株価は長期にわたる高値もみ合い相場となっています。

今年はそんなもどかしいレンジを抜け出せるのか?

最初に注目されるのはやはりトランプ新大統領による政策でしょう。関税引き上げによる貿易摩擦が世界経済の足かせとなることが懸念されており、1月20日からのトランプ2.0は、まさに「鬼が出るか蛇が出るか」世界が固唾を呑んで見つめています。

そのような環境下では、為替や関税の影響を受けづらい内需やサービスが選好されやすいと考えますが、東証によるPBR1倍割れの企業に対する改善に向けた具体策の開示・実行の要請や、金融庁による政策保有株の縮減方針なども継続されるほか、市場再編後の上場猶予措置が今年3月末に迫っていることから、今年も大規模な株主還元や、TOBやMBO、大型合併などが増えていくものと考えます。

昨年ご紹介したインフォコム(4348)、ファンケル(4921)、富士ソフト(9749)のように、買い手に外資系PEファンドが入ってくると、TOB価格が思わぬ高値まで吊り上がることもあります。「蛇の道は蛇」とまでは言いませんが、そのような動きをキャッチする情報力とネットワークが、「FPO online」の強みの一つであると自負していますので、今年もバンバンとHIT銘柄を出して参る所存です。

一方、ケンタッキー(9873)、トプコン(7732)のように異変をキャッチしながら配信が間に合わなかった銘柄もあり、悔しい思いをしたこともありました。そういった取りこぼしを減らし、「長蛇を逸す」ことがないようにしていくのが今年の目標です。

2025年はトランプ2.0元年。波乱も想定されますが、「金利ある世界」を見据えた金融株の復活、「Windows10」のサポート終了と「昭和100年問題」によるPC・システム更新需要、4月から開催の「大阪・関西万博 2025」、その後の大阪IRの動向等、国策としては、防衛関連、原発含む電力需要対策、IP関連、国土の狭い日本で急務とされるペロブスカイト太陽電池の普及など、注目テーマは沢山ある中、玉と石を見極め、ご紹介して参ります。

FPO onlineスタッフ一同、「常山蛇勢」で会員の皆様の資産形成の一助となりますよう、有益な情報をタイムリーに発信できるよう努めてまいりますので、本年もご愛顧のほど宜しくお願いいたします。

新しい年が皆様にとって輝かしいものとなりますようお祈りいたしております。

2025年元旦
FPO online編集長 宝条さつき

P.S.
蛇足ですが、ブルボン本社前のプチクマ達。笑

※本記事は弊社の投資助言サービス「FPO online」の編集長コラム(2025年1月1日投稿分)より転載したものになります。

【FPO編集部より】

投資助言サービス「FPO online」のなかで特に人気なのが、プロ2人(藤ノ井俊樹×宝条さつき)の絶妙な掛け合いが好評を得ている「耳より!投資助言」。

年末最後の配信を一部抜粋して、FPO公式YouTubeチャンネルに投稿しています。お聴きになってみてください。

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