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投機家として本当に必要な資質を記していると共にあらゆる衝撃的な事実が判明することになるだろう。

伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌』を読み終えたとのことで、藤村さまよりレビューをいただきました。

"伝説のトレーダー集団タートルズの全貌”なんとか10日間くらいで読み終えることができました。2度目の感想のアウトプットになります。

いまや伝説となったトレーダー集団”タートルズ”。彼らはどのようにして誕生したのか。学歴・資格・年齢、全てがバラバラであるタートル候補達が選ばれ、決められた規律を守りトレードをしていく。

”タートル”たちを育て上げたリチャード・デニスとその幼馴染でもあり相棒のウィリアム・エックハート。彼ら二人は10年にも渡る議論に決着をつけるべくタートルズ計画を実行に移すことにした。

400ドルを2億ドルにした伝説のトレーダーリチャード・デニス。数学のスペシャリストのウィリアム・エックハート。彼らの教育法や手法はこれまで門外不出の秘密保持契約によって守られてきた。

しかし、”タートルズ”が生まれてから約20年、沈黙を続けてきたタートルズ達が本書でその秘密を明かしている。

自分もタートルズの名前は知っており、本書より以前にタートルの一人カーティス・フェイスの著書「タートル流投資の魔術」を購入している。

前半では上述したとおりタートル誕生から成長までの過程が詳しく記されている。前半だけでもたくさんの気づきを得られた。

しかし、本書の価値は後半にこそあるような気がする。投機家として本当に必要な資質を記していると共にあらゆる衝撃的な事実が判明することになるだろう。

自分の場合は、先に「タートル流投資の魔術」や「マーケットの魔術師」を読んでいたというものあるかもしれないが、「タートル流投資の魔術」の著者であるカーティス・フェイスに対する考え方も大きく変化し、本書を読み終えてから「マーケットの魔術師」を再度読み直したいと思える一冊であった。

後半のジェリー・パーカーとセーラム・エイブラハムの二人のタートルの話は実に面白かった。タートルを語る上でこの二人は外せない存在である。

ノンフィクションでありながら、実にドラマチックな内容であり、しかも実用的であるのだ。

以前の投稿で本書は復刻版だと述べた。「ザ・タートル 投資家たちの士官学校」という書籍の復刻版である。この書籍を既に読んだという方でも本書の新たな”あとがき”には再度目を通す価値があるのではないかと思われる。

自分は初めて読んだが”あとがき”の部分にもいろいろな気づきが得られた。

人は頭では理解しているけど真に理解できていないことというのが結構あるもので、投資に関しても本書を読むことで腑に落とすことができる部分が多くあった。

沢山のHowto本やFXの雑誌を読み漁っているのであれば本書を何回も繰り返し読んだ方が確実に為になる気づきを得られることだろう。

投資に役立つ本として「マーケットの魔術師」「デイトレード(オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ著)」と共に本書をオススメする。

ちなみに藤村さま同様、私もカーティス・フェイスの描かれ方に軽くショックを受け、本書を読み終えた後に『マーケットの魔術師』を再び手にとった口です笑。

今後も売れる売れないの判断基準ではなく、投資家目線で良い!と思える書籍の刊行に努めてまいります。

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