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#087_相続財産を隠されたかも・・・そんな時の対処方法ってあるの?
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#087_相続財産を隠されたかも・・・そんな時の対処方法ってあるの?
今日のテーマは、リスナーさんからいただいたレターに基づいて、お話ししていきます!
相続は事前の準備が大事だよ、というお話しをしてきましたが、その気になれば話し合いができる、しっかり準備ができる・・・というご家庭ばかりではないですよね💦
相続人どうしの溝が深く、まともに両親に会えなかったり、実家の状況がどうなっているかも掴めない・・・なんていう境遇に置かれている方もいらっしゃいます。
このような状況で、もし相続が発生した場合、
実は存在している相続財産が分からないままに、遺産分割協議をすることになってしまうのではないか?
そんな状況に追い込まれた場合に、何か対処方法はあるのだろうか?
なんていうお悩みを、人知れず抱えている方も多いのではないでしょうか。
被相続人の財産は、基本的に遺産分割が完了するまでは、「相続人全員の共有財産」となります。
ですが、1人の相続人が他の相続人に対して、財産の内容を開示しなければならないという法律上の義務は、残念ながら無いんですね💦
それなら、いわゆる「遺産隠し」が行われた疑いがある時に、
隠されたすべての財産を調査したり、発見したりする方法はあるのでしょうか?
残念ながら、現状では一発勝負で明らかにする方法はありません。
今後、マイナンバーで全ての口座情報が紐づく・・・なんていう状況になれば話は変わるかもしれませんが、今は、1つ1つ金融機関を当たって潰していくという、非常に地道な作業をすることになります。
貸金庫や預貯金の場合には、口座がある銀行や信金などに開示請求をすることができます。
単独でできますので、他の相続人の同意を得る必要はありません。
戸籍謄本や運転免許証などの本人確認書類、相続関係説明図や印鑑といった書類が必要になることが多いですね。
これを、金融機関全てに対して行う必要があるんです。
心当たりがあれば良いのですが、なければ生活圏内の金融機関やメガバンクなど、あたりをつけて照会をかけることになってしまいます💦
取引履歴の交付請求もできますので、他の相続人に振り込んだ記録が見つかる可能性もありますね!
株式なども有価証券も、基本的な調査方法は同じです。
証券会社・銀行ともに、ネット証券やネット銀行の利用も増えてきていますので、漏れなく確認したいですね。
不動産の場合には、不動産がある市区町村役場に行って「名寄帳」を開示してもらいましょう。
その市区町村内に、被相続人が所有している土地・建物すべての情報が一覧になっています。
これも、収益不動産を複数持っている場合には特に、不動産の所在地を把握するのが大変かもしれませんね。
こうした地道な調査活動を、自分でやるか、あるいは弁護士に頼むかということになります。
実際に遺産隠しが行われたかどうかの事実確認は、自分だけで行うより、弁護士に依頼した方が詳しく調べられるでしょう。
ちなみに、遺産分割協議が終わってから分割の対象としなかった遺産が判明したときは、「錯誤無効」を主張して、遺産分割協議自体のやり直しができる可能性があります。
ただし、遺産分割をやり直した場合には、分割方法によっては配偶者控除などが適用できなくなり、納税額が上がるという可能性もゼロではありません。場合によっては、税理士との連携も必要になってきます。
いずれにしても、相続に強い弁護士と連携しながら解決していくのが近道だと言えるでしょう♬
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