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【LIVE】未支給年金の受け取りをお忘れなく!
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未支給年金の受け取りをお忘れなく!
年金を受け取るのは、遠い未来のお話し・・・
そう思っている方でしたら、
年金のことなんて、まだまだ自分には関係ないよ!
なんて感じかもしれませんね。
ですが、場合によっては、
自分が年金を受け取る前にも「年金」の受け取りに関わる可能性があります。
それは、親御さんが亡くなった場合です。
不吉なことを言うなと怒られそうですが、
年金の受取りが差し迫っていないとしても、軽く知識を持っておくと、
万が一のときに役立ちますよ。
みなさまは、「未支給年金」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
実は、65歳以上の方がお亡くなりになった場合には、必ず未支給の年金が発生する仕組みになっているんです。
これは、年金支給のサイクルが関係してきます。
公的年金の支給は2ヶ月に一度で、原則偶数月の15日となっているのですが、
その支給対象は、前月までの2ヶ月分が遅れてやってくるというサイクルなんですね。
なので、逆に言えば、65歳の誕生日になったと同時に年金が振り込まれるわけではありません。
手続き期間を経て、2ヶ月~3か月後になると、
初回の年金が受け取れるようになるという関係性になっています。
つまり、年金受給者が亡くなった際には、
必ず、支給されなかった年金が宙に浮いた状態になるので、受け取る権利がある方が手続きをする必要がある、ということなんですね。
ちなみに。未支給年金は、亡くなったタイミングに応じて、1~3ヶ月分が発生します。
・偶数月の14日以前に亡くなった場合
亡くなった月を含む、3ヶ月分が未支給年金となります。
・奇数月に亡くなった場合
亡くなった月を含む、2ヶ月分が未支給年金となります。
・偶数月の15日以降に亡くなった場合
亡くなった月のみ、1ヶ月分が未支給年金となります。
この場合、受け取れる遺族は、死亡した年金受給者と生計を同じくしていた遺族に限られます。
生計を同じくしていたという点が気になるポイントですが、意外と幅広く認められています。
生活費や療養費等の経済的な援助があった場合はもちろんOKですし、
配偶者や子については、定期的な電話やメールによる音信、または訪問をしていれば、
「生計同一関係に関する申立書」という書面に記載して、手続きを進めることが可能なんです。
未支給年金を受け取る場合の優先順位は、次のように定められています。
配偶者
子
父母
孫
祖父母
兄弟姉妹
上記以外の3親等内の親族
同じ順位の中で複数人がいる場合には、請求ができるのは1人だけです。
子が2人いるから折半で、というわけにはいきません。
該当する場合には、忘れずに申請手続きをしましょうね。
ここまでのお話しは、普通に受給を始めていた場合です。
もし、親御さんが繰り下げ受給をしていたら、どうなるでしょうか?
年金には、受け取り時期を1月繰り下げるごとに、
本来もらえるはずの金額から0.7%割増しになる
「繰り下げ受給」というルールがありますね。
生涯にわたって受取額を増やすことができるので、
長生きするほど有利ということです。
そのため、この制度を活用する方は増えていくものと思います。
ただし、未支給年金に関しては、少し景色が変わってきます。
というのも、未支給年金には「割増し」分は反映されないルールになっているんです。
もし、月々15万円の年金をもらえる方が、3年間繰り下げを続けていたとしましょう。
この場合、未支給年金は、15万円×36ヶ月=540万円となります。
3年間繰り下げしてから受け取る場合には、
0.7%×36ヶ月=25.2%分が上乗せされるはずだったのですが、その権利は消えてしまいます。
さらに、未支給年金は、相続財産にはならないんです。
そのため、税金の取り扱いは、受け取る方の「一時所得」となります。
一時所得の特別控除額は、最大でも50万円です。
つまり、未支給年金の額が大きい場合には、税負担が増えるという関係性になります。
割増しがなくなり、税負担も重くなることが多い・・・ということですね。
さらに、未支給年金として受け取れるのは、最大で5年分までとなっています。
現在は、最大で75歳まで、つまり10年間繰り下げをすることができるようになっています。
仮に、繰り下げをしたまま、72歳になってお亡くなりになったとしたら、
2年分の年金は時効となってしまい、未支給年金としては受け取れなくなります。
子どもの場合には、まぁ仕方ないかと諦められるかもしれませんが、
未支給年金の受取りが配偶者の場合には、さらに大変です。
残された配偶者が、繰り下げ分による増額をあてにして、資金計画を組んでいた場合には、
増額分も消え、受け取れるはずだった年金も一部消え・・・となると、その後の生活が厳しくなりそうですね。
繰り下げれば安心、とも限らないんですね💦
基本的には、親御さんのライフプランを重視して、
どのタイミングで年金を受け取るのが良いかを考えていくのが大事です。
ただし、万が一のときに、残される配偶者やお子様たちに与える影響についても
加味しながら、プランニングをしていくことも大事な視点なんですよ!
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