大阪北部地震(4) 軽く考えてたが
大阪北部地震で起こった我が家のことをnoteに記して行くうちに、「平成30年7月豪雨」が起こり、その甚大な被害に対して、さほどでもない我が家について書くことを躊躇していました。
しかし、記録として残すことも、また、いつか誰かの役に立つかもしれないと当初の考えに戻り、進捗状況に合わせて書き続けることにしました。
前回までのnoteはマガジン『都市型地震経験談』に保存。
ぜひお読みください。
「ママ、お風呂の、脱衣所の壁にヒビが入ってる!」
6月18日の大阪北部地震から大きな余震もなく、2日目の夜、お風呂から上がってきた息子がけげんそうに私に伝えた。
「マジ?」
一瞬背中がゾクッとなった。
息子も同じ気持ちだったのだろう。何か大変なことがこの家(マンション)に起こっているのかもしれないと。
私はすばやく脱衣所の行き、壁を見たが瞬間わからなかった。
「え?どこ?ヒビって???」
「コレ、ギザギザの線になってる。」
「ああ!ほんまや!!」
脱衣所の壁はコンクリートに直接壁紙が貼ってあり、少し斜めから壁を見るとその壁紙が模様とは別にギザギザの線になり、長く這っているのだ。
そして、その壁から廊下側につながる太い柱にもクラッキングは確認できた。
(クラッキング箇所をマスキングテープでわかりやすくしている)
(自然と剥がれた壁紙をそっとめくってみた状態。コンクリートがポロポロ落ちてくる)
(左は脱衣所から続くマンション中央の支柱、これもコンクリートに直接壁紙を貼ってある。)
(支柱の上部、大梁の部分にもクラッキング。これは流石に私には見つけられなかった。後日、損保の検査担当の方によって指摘された。)
例えば、家具が倒れた。
窓ガラスが割れた。
そんな被害なら、妙な恐怖心は沸かなかったはず。
この脱衣所の壁と、それにつながる廊下の大きな柱は
マンションの中心部分に位置する支柱だから、その支柱に傷がつくことは想定外だった。
建築には疎いが、通常普通にこのようなマンションに暮らしていて、
しかも、大きな地震によって、1階部分の柱にヒビが入るなんて、
建築に疎すぎるからかもしれないが、また大きな揺れが来たら、
この柱が崩れ落ち、我が家が潰れてしまうのでは?!
と、想像しても仕方ないだろう?
神戸の震災の時も、低層階が潰れてしまったビルなどを写真でたくさん見ているから、我が家もそうなるのか?と震えた。
だから、母子は顔を見合わせて、同じことを想像しているとわかったのだ。
さすが、同じ血の流れた者同士。いや、そこで自慢もないのだが^^;
(この時、夫はグースカ夢の中)
分譲マンションなどでは区分所有法で集合住宅における共通の管理や使用について定められている。
マンションの購入者・各住戸の所有者が区分所有権で独立性を備えて利用できる部分が専有部分であり、エレベーター、廊下、階段などは共有部分となる。
そこで、住んでる我らからは不思議ではあるが、
ベランダは実は共有部分であり、さらに言うと、玄関ドアの外側、すなわち室外側は共有部分となるそうだ。
このような地震や災害で被害を受けた場所、位置により、修理修繕費用が自前になるか?マンション管理組合払いになるかが決まってくる。
一応、ファイナンシャル・プランナーである私は、すぐに費用のことを考えた。
えええええ?!!?!!
ちょっとまって~~!!!
この脱衣所の壁と支柱は専有部分にあるやん!!!!!
これ、自前で修理しないとアカンのぉ????
コンクリートやで?大黒柱やでぇ???
(大泣)
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